スタンフォード大の調査で、アメリカ西海岸で捕れたクロマグロからセシウムが検出されたそうですね。
各社の報道の仕方に違いがあるので、数値を中心に要約を並べてみます。
米西海岸で捕れたクロマグロから微量のセシウム (読売)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120528-OYT1T01626.htm
クロマグロ15匹の全てからセシウム検出。日本近海を回遊して取り込んだとみられる。
平均10.3bq/kg(137と134それぞれの数値は記述無し)。
事故前のクロマグロ・日本近海を回遊しないキハダマグロは1bq/kg程度。
日本の基準値と比較して10分の1。微量の為食べても影響は無い。
米沖マグロ 微量の放射性セシウム (NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120529/k10015443181000.html
セシウム134が4bq/kg、137が6.3bq/kg検出。事故当時日本近海にいたものとみられる。
事故前のクロマグロからは134は検出されず。137は「ごくわずか」。
微量の為食べても健康への影響は無い。
米西海岸のマグロから微量セシウム (日経)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2804H_Z20C12A5CR0000/
共同通信の配信記事。セシウム134が4bq/kg、137が6.3bq/kg検出。
事故前のクロマグロからは134は検出されず。137は「ごくわずか」。
研究チームの言として「マグロが太平洋を横断し、原発事故による放射性物質を運んできたのは間違いなさそうだ」。
基準値を下回っており、食べても健康に影響は無いレベル。
セシウム:米のクロマグロから検出 福島沖から回遊か (毎日)
http://mainichi.jp/select/news/20120529k0000m040108000c.html
最大10.3/kg、最小でも2.9bq/kg(137と134それぞれの数値は無し)。
基準値より低いが、事故前の濃度の10倍以上。
研究チームの見解として、事故後、福島県沖で餌を通して取り込んだ後、米海岸に達したとみている。
「日本近海に生息して広範囲に移動するカメ・サメ・海鳥などが放射性セシウムを拡散させるかもしれない」とも指摘。
健康影響無しとは書かず。
産経は記事なし。
後は海外メディアから。
放射能汚染のマグロが米太平洋岸沖に (ウォールストリート・ジャーナル)
http://jp.wsj.com/US/node_450545
調査研究の発表媒体・学者名まで詳しく表記している。国内の記事に比べて、全体的に調査のディテールが詳細に書かれている。
セシウム137・134共に濃度は「わずかに高まっていた」。米国と日本が危険としているレベルの10分の1で、食べても健康被害は無い。
137の量は核実験時代の影響の5倍。134は事故前の海洋生物からは検出されていなかった。
全般的なレベルは、マグロの自然発生的な放射能を3%程押し上げるものだった。
マグロが通過する東日本沿岸地域の放射能濃度は、事故の数週間後に最大で1万倍に達した。
学者の言として「マグロは放射性物質に汚染され、これを世界最大の海洋を横断して運んできた」
「われわれはこのことに驚いたが、もっと驚いたのは調査対象の全てのマグロから放射性物質が検出されたことだ」としている。
米太平洋沖のマグロから低レベルセシウム、原発事故の影響か (ロイター)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE84S00Q20120529
米国沖のマグロから微量セシウム (ロイター)
http://jp.reuters.com/article/jp_energy/idJP2012052801001895
「微量の」セシウム137・134を検出。食べても健康に影響を与えるレベルではない。
かなり短い記事。
とりあえず並べてみましたが、今回さすがにWSJの記事が一番詳しかったですね。
自然的な放射能や核実験時代との比較は、貴重な情報です。
国内記事は、各社のスタンスの違いがここでも微妙な表記の違いになって表れてる気がします。
事故前の濃度に言及し、健康影響についても軽々しく書かなかった毎日が、最もまともでした。
特に読売とNHKは「影響は無い」と断言してますからね。神様みたいに。
記事自体書かない産経はさらにダメダメ。