先日の報道。
大飯原発3・4号機のストレステスト一次評価について、安全委が「妥当」との見解を示した事になっていました。
しかしネット上では、twitterでの下村健一氏の発言を中心に、報道への疑念が生じているようです。
togetter
「安全委が大飯原発を妥当と認めた」は誤報?
下村氏は会議終了後の記者会見動画を見た感想として
「報道から受ける印象と、実際に斑目氏が言ってる事が、殆ど真逆!」と述べています。
実際に動画を見てみました。
ニコニコ動画
【大飯原発の安全性に関する評
http://live.nicovideo.jp/watch/lv86409111?ref=ser
約一時間ある長い映像です。
気になったのは、斑目さんが「安全委は再稼動の判断には関わらない」という立場で発言している所。
斑目さんは会見の各所でこの立場を強調してます。
でも、普通に考えておかしいですよね。
「再稼動の是非についての安全性」を聞いてるのに
「再稼動とは関係ない安全評価」なんて有り得るんでしょうか。
原子力安全委員会の役割について、安全委のHPでは次のように書かれていました。
原子力安全委員会について
http://www.nsc.go.jp/annai/tsuite.htm
「行政機関ならびに事業者を指導する役割」
「改善・是正すべき点については提言や勧告を行うことによって、行政機関や事業者を指導」
原子力の安全確保と原子力安全委員会の役割
http://www.nsc.go.jp/annai/yakuwari.htm
「最大の責務は原子力安全確保の基本的考え方を示すこと」
「原子力安全委員会が独自の立場から審査を加えます」
「原子力安全確保の基本的考え方を見直し、提示して、規制行政庁を指導していきます」
見ての通り、安全委は自らを
安全性について国に勧告や提言を行うべき機関としている。
勧告や提言には、当然ながら
何らかの主体的判断が必要です。
斑目さんにはその主体的判断を示してほしいんですよ。
会見で記者が聞いてたのも、その部分です。
ただ、法律を見ると曖昧なんですよね。
「必要な措置を勧告することができる」
「~することができる」ならば
主体的に勧告を行うかどうかは安全委しだい、とも取れるわけです。
そして斑目さんは「再稼動と安全委は無関係」という立場。
責任が何処にあるのか判らなくなりそうですね。
ともあれ、斑目さんが「一次評価のみでは不十分」としているのは確か。
無条件でOKという事ではない。その方針で勧告ないし提言を行うものと思われます。
その意味では、安全委の「妥当」見解を報じた記事に偏りがあったのは
事実。
今後もし野田首相が一次評価のみで再稼動容認の判断を示したならば、
安全委の勧告を無視する形になる。
その説明責任は必ず生じてくる筈です。

