晃
『今の僕はあの頃の空を一体幾つ覚えいるのだろう
僕はある日、病に蝕まれると共に徐々に視力を奪われ始めた。
失明するのは時間の問題で、身寄りもない僕には死を先刻された様にさえ思えた。
そんな僕にも唯一心の支えがあった。
昔からいつだって優しく僕を見守っていてくれた"空"があった。
今思えば確かに馬鹿げている。自分の頭上に広がる空に恋焦がれていたのだから、本当に笑える。だけどあの頃の僕には彼女しか居なかったのだ。
「僕には親も兄弟も友達もない。この上視力さえも失くそうとしている…。だからいつかこうして君を見上げることも意味を失くすんだ」
病院の中庭で空を仰ぐのが僕の日程だった。
「だからせめて、一秒一秒正確に君を記憶しよう。見上げればいつでも思い出せるように…」
その日から僕は今までに増して空を見上げることが多くなった。視力を失って行く瞳で脳裏に空を焼き付けた。そうすれば、独りと認めなくてすむから。
少なくとも空がいてくれると思ったから…。
それから数ヶ月の内に僕の瞳は光を映さなくなった。
そしていつしか僕が空を見上げることもなくなった。』
僕はある日、病に蝕まれると共に徐々に視力を奪われ始めた。
失明するのは時間の問題で、身寄りもない僕には死を先刻された様にさえ思えた。
そんな僕にも唯一心の支えがあった。
昔からいつだって優しく僕を見守っていてくれた"空"があった。
今思えば確かに馬鹿げている。自分の頭上に広がる空に恋焦がれていたのだから、本当に笑える。だけどあの頃の僕には彼女しか居なかったのだ。
「僕には親も兄弟も友達もない。この上視力さえも失くそうとしている…。だからいつかこうして君を見上げることも意味を失くすんだ」
病院の中庭で空を仰ぐのが僕の日程だった。
「だからせめて、一秒一秒正確に君を記憶しよう。見上げればいつでも思い出せるように…」
その日から僕は今までに増して空を見上げることが多くなった。視力を失って行く瞳で脳裏に空を焼き付けた。そうすれば、独りと認めなくてすむから。
少なくとも空がいてくれると思ったから…。
それから数ヶ月の内に僕の瞳は光を映さなくなった。
そしていつしか僕が空を見上げることもなくなった。』
晃
☆前置き☆
晃
それはハジマリ
君と僕とこの碧い世界の物語り
僕は
あの時の空を一体いくつ覚えているのだろう?
『見上げれば何時も視界に空
何時までも存在し続けるけど、君も何時か居なくなるんでしょう?
視力を失ってゆくボクのこの眼から
もう、君が映る時間は少ない
だから何時か色褪せるとしても、一秒一秒正確に君を記憶しよう
見上げても何も映らないボクの眼
君の姿を今はもう眼にすることが出来ない
だからせめて、色褪せてゆく記憶を何度も、何度も思い出す
鮮やかな君を
ガラスのように澄んだ君を
ねぇ、ボクは独り?
見上げても広がる蒼なんてない
唯、真っ暗な闇の中
手を伸ばしても君を感じることは出来ない
どんなに眼を凝らしても光なんて映らない
ボクは視力と共に光を、そして君を完全に失ってしまった
君への恋に、終わりが告げられる
サヨナラ愛しいヒト』
晃
それはハジマリ
君と僕とこの碧い世界の物語り
僕は
あの時の空を一体いくつ覚えているのだろう?
『見上げれば何時も視界に空
何時までも存在し続けるけど、君も何時か居なくなるんでしょう?
視力を失ってゆくボクのこの眼から
もう、君が映る時間は少ない
だから何時か色褪せるとしても、一秒一秒正確に君を記憶しよう
見上げても何も映らないボクの眼
君の姿を今はもう眼にすることが出来ない
だからせめて、色褪せてゆく記憶を何度も、何度も思い出す
鮮やかな君を
ガラスのように澄んだ君を
ねぇ、ボクは独り?
見上げても広がる蒼なんてない
唯、真っ暗な闇の中
手を伸ばしても君を感じることは出来ない
どんなに眼を凝らしても光なんて映らない
ボクは視力と共に光を、そして君を完全に失ってしまった
君への恋に、終わりが告げられる
サヨナラ愛しいヒト』