「幸せはお金で買えない」とよく言いますが、
それを本当に実感したことがあるでしょうか？
北海道セミナーで個人セッションを受けてくださった
M美さん(40代・看護師)の過去生は、
スペインの踊り子でした。
肌は浅黒く、若くて健康的。
顎はシャープで、長い黒髪。
明るく気さくで、街を歩くと皆「元気？」と声をかけてくれる人気者。
年老いた両親を養っていて、裕福ではないけれど精一杯働いている。
名前はサラといいます。
数年後を見ると、豪華客船で旅をしています。
どうも、初老のお金持ちに見初められて結婚したようです。
シックな黒いドレスに身を包み、すごく愛されているようです。
いわゆる「玉の輿」ですね。
ところが、内面に触れてみると「何か物足りない」。
船内のアクティビティで、ショーなどを見ているのだけれども、
「私はあちら側で踊っていた時は幸せだった」と
虚しさを感じている。
「求めていたものを手にしてしまうとつまらない」
「憧れていた世界を手に入れても刺激が少ない」
「もっと裕福で満たされた状態になりたいと願っても、実際そうなったら楽しくない」
「すべてを手にしてしまったら抜け殻みたい」
という台詞が出て、思わず、
「そうなんですか！！！」と叫んでしまった私(笑)。
M美さんと一緒に大笑いです。
いやー、一般論としてそういうことは聞いたことありますが、
私は裕福で満たされた状態かというとそうでもなくて(笑)、
大学生の息子たちを育てるために日々必死で、
親を養っていた時のサラと同じようなものです。
全てを手にしてしまったわけでもないので(笑)、
それを「実感」した方の言葉は重みがありますね。
3人のお子さん子育て真っ盛りのM美さんも、経済的なことにも悩みがあり、
「もっと稼げたら…」という願望や焦りがあったと言います。
ちょうどこのタイミングで「おいしい話」もあったそうです。
でも、このダンサー過去生のサラを見て気づいたことは、
自分は「手ごたえを感じて生きていたい」ということでした。
細腕一本で親を養っていたダンサー時代は、
経済的にはやっと食べていく程度だったけれども、
踊りの仕事は大好きで、やりがいを感じていて、
家族のために一生懸命だった日々は幸せだった。
幸せは数字や金額では測れない。
好きなことをしているかどうか。
情熱を持てるかどうか。
愛する人のために何かできているか。
そこが肝心なのだと、M美さんは悟り、私も教えられました。
その後、M美さんは持ちかけられていた
「楽して稼げる」「おいしい話」には距離を置き、
「諦めかけていた夢を追いかけるチャンスに気づいた」
とメッセージを送ってくださいました。
前世療法から来るメッセージの基本は、
「魂の望みに従って生きているか？」ということです。
つい、目先のあれこれ(笑)に流されてしまいがちな
現世の自分も、身が引き締まるようです。
潜在意識の扉を開いたことで、急展開で人生が回り始めたM美さん。
今生はジジイに頼らず(笑)、自分の腕一本で稼ぐ喜びを
忘れない人生を歩んで行けそうですね。
私も見習います！！(鼻息)
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