7話『亜弥との出会い』
その後… 私と美紀は
思い思いの言葉を 麻子のギブスに マジックで
書き込んだ。
もう…早々と お見舞いに訪れた クラスメイト達から 所狭しと 書き込みが されてある。
私は かろうじて 空いてる場所を 探し マジックで 『おっちょこちょい保母さん頑張れよ!!』
そう 書いた。
「有り難う!」
麻子が 微笑む…
「いつ 退院するの?」
美紀が 聞くと!?
「そんなに 長くは ならないよ 早く 学校 行きたい!!」
麻子が 答えた!
「じゃあな…又 来るな!!」
そう 言って 手を振り
私と 美紀は 病室を 後にした。
(夢!? 夢かぁ~)
病室を でた後 私は 天井を 見上げた。
すると 突然 美紀が
「ねぇ~せっかく 来たんだしさぁ 赤ちゃん 見て帰ろうよ!」
そう 言って エレベーターの 階表示を 指差した。
「うん!! 見たい 行こう!」
私は そう言うと 美紀と一緒に、空いたエレベーターに 乗り込んだ
ドアが 開くと
「こっち見たいだよ!!」
そう言って 美紀が 手招きをして
新生児を 早く 見たいのか小走りに 駆けて行く…
私は 「ちょっと 待ってよ」
そう 言いながら ゆっくりと 美紀の後を、ついて行った
回りを 見渡すと…
(ここは…どうも 小児病棟のようだ…)
時折 見える 病室の壁紙が一般病棟とは 違い とても可愛いい
ピンク色に ウサギの模様が 入ってる…
私は 余りの可愛さに ふと病室の前で、足を止め…
中を そっと 覗き込んで見た。
その病室には
ベッドは 一つしかなく
しかも そのベッドの上には 誰の姿も無かった…
でも そのくまさん柄のピンク色の、掛け布団の上には 絵本 クレヨン あやとりのヒモ などが 置かれてあり
ウサギ柄の 壁には
くまさんの カレンダー
サイドテーブルの上には
ストローが刺さった、飲みかけの パックのオレンジジュースが 置かれてある…そして、横には ピンク色の、キャラクターの置時計…
更に 棚の一番上には くまの ぬいぐるみが 飾られてあった。
(きっと…この 病室には 女の子が居るんだ…)
そう… 思った。
特に あの棚の上の くまのぬいぐるみが 可愛い!!
私は 目を細め…
病室を 後にしようと
振り向こうとした
その瞬間!?
「!?」
病室の 窓際に たたずみ
こちらに 背を向けて
窓の外を 見ている
女の子が 居る事に 気が付いた。
(この…病室の 女の子だろうか!?)
私は 一旦は 立ち去ろうと
背を 向けては 見たのだが
酷く…その娘の 後ろ姿が
寂しそうに 見えて…
(あの娘は 窓の外の 何を見ているのだろう?)
そんな事を 思ったら
自然に 足が 止まった。
(ちっ ちょっとだけ…)
私は 恐る恐る… その娘に近ずいた。
その娘は 背後に立つ
私に 全く 気付く気配もなく
ただ…窓の外を 見ていた
私は 窓の外
その娘の 見ている 方向に
視線を 滑らせた。
思い思いの言葉を 麻子のギブスに マジックで
書き込んだ。
もう…早々と お見舞いに訪れた クラスメイト達から 所狭しと 書き込みが されてある。
私は かろうじて 空いてる場所を 探し マジックで 『おっちょこちょい保母さん頑張れよ!!』
そう 書いた。
「有り難う!」
麻子が 微笑む…
「いつ 退院するの?」
美紀が 聞くと!?
「そんなに 長くは ならないよ 早く 学校 行きたい!!」
麻子が 答えた!
「じゃあな…又 来るな!!」
そう 言って 手を振り
私と 美紀は 病室を 後にした。
(夢!? 夢かぁ~)
病室を でた後 私は 天井を 見上げた。
すると 突然 美紀が
「ねぇ~せっかく 来たんだしさぁ 赤ちゃん 見て帰ろうよ!」
そう 言って エレベーターの 階表示を 指差した。
「うん!! 見たい 行こう!」
私は そう言うと 美紀と一緒に、空いたエレベーターに 乗り込んだ
ドアが 開くと
「こっち見たいだよ!!」
そう言って 美紀が 手招きをして
新生児を 早く 見たいのか小走りに 駆けて行く…
私は 「ちょっと 待ってよ」
そう 言いながら ゆっくりと 美紀の後を、ついて行った
回りを 見渡すと…
(ここは…どうも 小児病棟のようだ…)
時折 見える 病室の壁紙が一般病棟とは 違い とても可愛いい
ピンク色に ウサギの模様が 入ってる…
私は 余りの可愛さに ふと病室の前で、足を止め…
中を そっと 覗き込んで見た。
その病室には
ベッドは 一つしかなく
しかも そのベッドの上には 誰の姿も無かった…
でも そのくまさん柄のピンク色の、掛け布団の上には 絵本 クレヨン あやとりのヒモ などが 置かれてあり
ウサギ柄の 壁には
くまさんの カレンダー
サイドテーブルの上には
ストローが刺さった、飲みかけの パックのオレンジジュースが 置かれてある…そして、横には ピンク色の、キャラクターの置時計…
更に 棚の一番上には くまの ぬいぐるみが 飾られてあった。
(きっと…この 病室には 女の子が居るんだ…)
そう… 思った。
特に あの棚の上の くまのぬいぐるみが 可愛い!!
私は 目を細め…
病室を 後にしようと
振り向こうとした
その瞬間!?
「!?」
病室の 窓際に たたずみ
こちらに 背を向けて
窓の外を 見ている
女の子が 居る事に 気が付いた。
(この…病室の 女の子だろうか!?)
私は 一旦は 立ち去ろうと
背を 向けては 見たのだが
酷く…その娘の 後ろ姿が
寂しそうに 見えて…
(あの娘は 窓の外の 何を見ているのだろう?)
そんな事を 思ったら
自然に 足が 止まった。
(ちっ ちょっとだけ…)
私は 恐る恐る… その娘に近ずいた。
その娘は 背後に立つ
私に 全く 気付く気配もなく
ただ…窓の外を 見ていた
私は 窓の外
その娘の 見ている 方向に
視線を 滑らせた。
7話『亜弥との出会い』
病室に 入ると!?
そこは…6人部屋で 一番 入り口に 近い 右側の ベッドに 麻子は 居た。
「あっ 来てくれたの?」
読みかけの 漫画本を サイドテーブルに 置きながら
私達の姿を 見ると 麻子が微笑んだ。
片足には 痛々しそうな ギブス…
「なんだぁ~?元気そうじゃん!」
美紀が そう言って 麻子のおでこに、(パチンッ)と、デコピンをしてみせた。
「ナハハ…まあねぇ~ 足だけだからねぇ~」
デコピンされた おでこをさすりながら 照れ笑いを浮かべる麻子!
私は お見舞いの プリンをサイドテーブルの上に
「はいよ」と 言って 置いた。
「それ プレールの 焼きプリンじゃん! めちゃ 好きなんだけどぉ~!!」
麻子が 喜ろこんでくれた
「あんた…好きでしょ!? だから 買って来て あげたの!」
私は そう言って (エヘンッ)
胸を 張って見せる!!
「アハハハ…」
美紀が 笑った!!
「ねぇ~ 何で 自分の家の階段から 落ちんのよ!? おっちょこちょいねぇ~ 相変わらず 麻子は…」
私が そう言って 麻子の 顔を 覗き込むと!?
麻子は 「実はさぁ~遅刻しそうで 慌ててたんだぁ~」
そう 言った。
「遅刻? 土曜日 学校休みじゃん!?」
私が きょとんと した顔で聞くと!?
いきなり 美紀が
「ああ~!!デートだぁ~!!」
と 大声で 叫んだ!!
「ばっ 馬鹿!! 声 大きいって!!」
麻子が 慌てて 美紀の口を塞ぐ!!
「そうなのか!?」
私が 小声で 聞くと!?
「そんなんじゃ無くて… 保育園に 遅れそうだったんだよ!!」
麻子が 言った。
「保育園!? お前 まさか 子持ちか!?」
私は 麻子を 横目で じろりと 睨んだ!
「んな訳 ねーだろ!!」
麻子が 怒鳴る!!
「ぶっ!!」
吹き出す 美紀
「あのね…私ね この間から…土曜日だけ 頼み込んで 保育園で 勉強させて 貰ってんのよ!!」
麻子の 表情が 真剣になる
「勉強?」
美紀が 聞いた
「うん… 実はさぁ~私
卒業したら 保育士の資格取ってさぁ~ 保母さんになりたいんだ!!」
(麻子…)
そう 照れながら 言った 麻子の 瞳が (キラキラ)と 輝いて…
私は 思わず… 見とれてしまっていた…
そこは…6人部屋で 一番 入り口に 近い 右側の ベッドに 麻子は 居た。
「あっ 来てくれたの?」
読みかけの 漫画本を サイドテーブルに 置きながら
私達の姿を 見ると 麻子が微笑んだ。
片足には 痛々しそうな ギブス…
「なんだぁ~?元気そうじゃん!」
美紀が そう言って 麻子のおでこに、(パチンッ)と、デコピンをしてみせた。
「ナハハ…まあねぇ~ 足だけだからねぇ~」
デコピンされた おでこをさすりながら 照れ笑いを浮かべる麻子!
私は お見舞いの プリンをサイドテーブルの上に
「はいよ」と 言って 置いた。
「それ プレールの 焼きプリンじゃん! めちゃ 好きなんだけどぉ~!!」
麻子が 喜ろこんでくれた
「あんた…好きでしょ!? だから 買って来て あげたの!」
私は そう言って (エヘンッ)
胸を 張って見せる!!
「アハハハ…」
美紀が 笑った!!
「ねぇ~ 何で 自分の家の階段から 落ちんのよ!? おっちょこちょいねぇ~ 相変わらず 麻子は…」
私が そう言って 麻子の 顔を 覗き込むと!?
麻子は 「実はさぁ~遅刻しそうで 慌ててたんだぁ~」
そう 言った。
「遅刻? 土曜日 学校休みじゃん!?」
私が きょとんと した顔で聞くと!?
いきなり 美紀が
「ああ~!!デートだぁ~!!」
と 大声で 叫んだ!!
「ばっ 馬鹿!! 声 大きいって!!」
麻子が 慌てて 美紀の口を塞ぐ!!
「そうなのか!?」
私が 小声で 聞くと!?
「そんなんじゃ無くて… 保育園に 遅れそうだったんだよ!!」
麻子が 言った。
「保育園!? お前 まさか 子持ちか!?」
私は 麻子を 横目で じろりと 睨んだ!
「んな訳 ねーだろ!!」
麻子が 怒鳴る!!
「ぶっ!!」
吹き出す 美紀
「あのね…私ね この間から…土曜日だけ 頼み込んで 保育園で 勉強させて 貰ってんのよ!!」
麻子の 表情が 真剣になる
「勉強?」
美紀が 聞いた
「うん… 実はさぁ~私
卒業したら 保育士の資格取ってさぁ~ 保母さんになりたいんだ!!」
(麻子…)
そう 照れながら 言った 麻子の 瞳が (キラキラ)と 輝いて…
私は 思わず… 見とれてしまっていた…
7話『亜弥との出会い』
「今日は 何すんだよ?」
奴からのメールに 私は
「友達がさぁ~ 麻子って言うんだけど、ドジな奴でね 階段から 昨日 転げ落ちて 複雑骨折してさぁ~入院したんだよ!これから、お見舞いに 行くんだ」
そう書いて…送信した。
「階段から落ちて、複雑骨折かぁ~ 大変だな!
だけど… 初めてだな…」
「何が!?」
「お前から…美紀ちゃん以外の友達の名前 出たの…」
「そうだっけ!?」
「ああ…初めてだ…」
「あっ もうすぐ 病院に着くから、またな…」
「ああ…またな!!」
(パタンッ)
携帯を 閉じた後…
私は 再び 空を見上げた
あの 騒ぎの後…
久しぶりに 学校に登校した 私を 待っていたのは
クラスメイト 1人1人からの 自己紹介だった!
私達は 2年と ちょっと 毎日 同じ教室で 時を過ごしていた はずなのに…
お互いの無関心さ故に…
知り合う事すら 出来ない程
誰よりも 遠い 存在だった
そんな 無駄だった時間を
1つ 1つ 埋めていく事が
卒業迄の 私達に 残された
課題なのだ と 言う事を
私 初め みんなも 感じてくれていた様で
1日 1日 私達は お互いの事に 感心を持ち 覚え
知り合って いった。
私は そんな みんなを…通して
朝…「おはよう」 と 挨拶を交わす 大切さ
「ねぇ ねぇ 」と 肩を叩いて 何気ない会話をする楽しさ…
「バイバイ 明日ね」と
言う事が 出来る 幸せ
その後に 「やっぱ…パフェでも 食べてかない?」
と 誘われた時の 嬉しさ
みんな…教えて貰った
私の頭の中には…もう…男子、女子なんて言葉は無くて…ぎっしりと、クラスメイト全員の名前が、刻まれている…
… 今から お見舞いに行く 麻子は 結構 おっちょこちょいで いつも 教室で 何も無い所で 転ぶのが得意な娘だった!
美紀と 「あいつは いつか大怪我を…しそうだ!!」
と 笑って 言ってたけど
まさか…現実になるとは
正直 思わなかった…
街の 総合病院の 自動ドアを 抜けると…
一気に エアコンが 効いていて 涼しくなる
今日の外は 真夏前なのに
本番の 真夏日を 迎えたかの様な 暑さだ…
「ふぅ~」
私は 一息つくと ブラウスの胸元を パタパタさせた!
「佐奈!」
一緒にお見舞いに行こう!と、待ち合わせを していた 美紀が 私の姿を 見つけ、駆け寄って来る。
「悪い 遅れた!!」
私は 美紀に 手を合わせると
「もう~ 帰り パフェおごりだかんね!」
そう言って 笑う 美紀と 麻子の 病室に向かった。
奴からのメールに 私は
「友達がさぁ~ 麻子って言うんだけど、ドジな奴でね 階段から 昨日 転げ落ちて 複雑骨折してさぁ~入院したんだよ!これから、お見舞いに 行くんだ」
そう書いて…送信した。
「階段から落ちて、複雑骨折かぁ~ 大変だな!
だけど… 初めてだな…」
「何が!?」
「お前から…美紀ちゃん以外の友達の名前 出たの…」
「そうだっけ!?」
「ああ…初めてだ…」
「あっ もうすぐ 病院に着くから、またな…」
「ああ…またな!!」
(パタンッ)
携帯を 閉じた後…
私は 再び 空を見上げた
あの 騒ぎの後…
久しぶりに 学校に登校した 私を 待っていたのは
クラスメイト 1人1人からの 自己紹介だった!
私達は 2年と ちょっと 毎日 同じ教室で 時を過ごしていた はずなのに…
お互いの無関心さ故に…
知り合う事すら 出来ない程
誰よりも 遠い 存在だった
そんな 無駄だった時間を
1つ 1つ 埋めていく事が
卒業迄の 私達に 残された
課題なのだ と 言う事を
私 初め みんなも 感じてくれていた様で
1日 1日 私達は お互いの事に 感心を持ち 覚え
知り合って いった。
私は そんな みんなを…通して
朝…「おはよう」 と 挨拶を交わす 大切さ
「ねぇ ねぇ 」と 肩を叩いて 何気ない会話をする楽しさ…
「バイバイ 明日ね」と
言う事が 出来る 幸せ
その後に 「やっぱ…パフェでも 食べてかない?」
と 誘われた時の 嬉しさ
みんな…教えて貰った
私の頭の中には…もう…男子、女子なんて言葉は無くて…ぎっしりと、クラスメイト全員の名前が、刻まれている…
… 今から お見舞いに行く 麻子は 結構 おっちょこちょいで いつも 教室で 何も無い所で 転ぶのが得意な娘だった!
美紀と 「あいつは いつか大怪我を…しそうだ!!」
と 笑って 言ってたけど
まさか…現実になるとは
正直 思わなかった…
街の 総合病院の 自動ドアを 抜けると…
一気に エアコンが 効いていて 涼しくなる
今日の外は 真夏前なのに
本番の 真夏日を 迎えたかの様な 暑さだ…
「ふぅ~」
私は 一息つくと ブラウスの胸元を パタパタさせた!
「佐奈!」
一緒にお見舞いに行こう!と、待ち合わせを していた 美紀が 私の姿を 見つけ、駆け寄って来る。
「悪い 遅れた!!」
私は 美紀に 手を合わせると
「もう~ 帰り パフェおごりだかんね!」
そう言って 笑う 美紀と 麻子の 病室に向かった。