「美しい距離」山崎ナオコーラさん著  。

ネタバレ内容書いてますので、これから読む方は

本を読んでからこちらを見ることをおすすめします😅


「看取りに関わって行きたいなら、おススメだよ」と、先輩が貸してくれました📖✨




物語は、40代の若さでがんを患った妻を支える

だんなさんが、看病する中で関わり合う人に

対して感じることを中心に進んでいきます。



看護師さん、自分の会社の人、妻の両親、医師、

妻の仕事関係の人。 さまざまな人が、病気に抱く

悪気のない偏見や価値の押し付けが、だんなさん

を苦しめる。



印象的だったのは、「自分のストーリーを押し付

けないで欲しい。自分たちには自分たちの

ストーリーがあるのだから。」ということば。




「余命」ですら、医師が経験やデータに基づいて

提示するもので、それより早く旅立つことも、

それよりうんと長く生きることもどちらもよく

ある話で、いつまで生きるかはだれにもわから

ないことだと主人公はとらえていた。

一方で、余命を知りたいも多くいるとも思う。

どちらが正しいなどない。

ただ、大切なのは、

「みんな違う。それぞれの価値感がある」

ということ。



妻は、もともと人との交流は好んだが、顔立ちに

関心がさほどないのに、エンゼルメイクで美人に

仕立て上げられてしまって、そんな姿を見たくな

いというエピソードも、


「最後は綺麗にして欲しいだろう」


という、する側の勝手な押し付けから

生まれてしまっている。



私もこの仕事に携わるにおいて、

どんな場面でも、「目の前の人が望むこと」

に耳を傾ける必要を改めて感じた。


全て叶えるのは無理かもしれない。

でも、一人ひとりがちがう前提で、

「あなたのエピソードを聞かせて欲しい」

という姿勢は、絶対に必要だと感じた。


妻が遠くに行ってしまうことを、

それもまた乙。急激に近づいた関係が

嬉しかった時も離れた今も、関係さえそこに

あれば、すべて光り輝いている。

と締められていた。



こんなに泣いた本は久しぶりで、

二回読んで二回泣きましたえーんえーん


とにかく、色んな偏見やステレオタイプの考えに

胸が痛くなるけれど、結構こういう事って

あるのではないだろうかというリアリティーが

恐ろしかったです。


同時に、奥さんを愛し、だからこそ奥さんの視点

や考えをいつも想い、髪を結い、愛おしそうに耳

かきやマッサージをする描写が、とても温かいも

のとして感じられました。



さらっと読めて、すごく泣けます❗️

大事な事を再認識できた本でしたラブラブ