こんばんは。

 

すっかり日の暮れるのが早くなり、

季節の移り変わりを感じますね。

 

秋の気配が少しずつ濃くなってくると、

なんとなく見たくなる花があります。

それが、萩(はぎ)。

 

秋の七草のひとつでもある萩は、

春の桜のような華やかさとはまた違う、

控えめで可憐な美しさがあります。

 

そんな萩の名所として

京都で知られているのが、

京都御苑の東隣にひっそりと佇む

梨木神社(なしのきじんじゃ)です。

別名は、なんと「萩の宮」。

その名の通り、秋になると

境内は萩の花でいっぱいになります。

 

秋の七草、ってご存じですか?

「秋の七草」とは、

萩(はぎ)
尾花(おばな)
葛(くず)
撫子(なでしこ)
女郎花(おみなえし)
藤袴(ふじばかま)
桔梗(ききょう)

の七つ。

 

春の七草が「食べて楽しむ」もの

なのに対して、秋の七草は、

基本的には眺めて楽しむもの。

 

古くから日本人は、

野に咲く草花の姿に

季節の移ろいを感じてきたんですね。

 

その中でも萩は、

万葉の時代から

特に愛された秋の草花。

 

『万葉集』では、

植物の中でも萩が

最も多く詠まれている

ともいわれています。

 

そして「萩」という漢字も、

よく見ると「草かんむり」に「秋」。

まさに「秋の草」という感じがして、

なんだか素敵(^^♪。

 

梨木神社が創建されたのは、

1885年(明治18年)。

御祭神として祀られているのは、

明治維新に大きく貢献した公卿、

三條実萬(さんじょうさねつむ)公です。

 

三條実萬公は、光格・仁孝・孝明の

三代の天皇に仕え、

皇室の中興に尽力した人物。

 

その才徳から、当時の人々からは

「今天神様」と呼ばれるほど

慕われていたそうです。

 

その後、1915年(大正4年)には、

息子である三條実美(さねとみ)公

も合祀されました。

実美公もまた、

幕末から明治維新にかけて

活躍した人物です。

 

お二人は現在、

学問や文芸の神様

として信仰を集めています。

 

梨木神社の一番の魅力といえば、

やっぱり萩。

一の鳥居から本殿へと続く

参道の両側には、

なんと500株以上の萩が

植えられています。

 

9月中旬から下旬ごろになると、

薄紅色や白の小さな花🌸が、

しなやかな枝いっぱいに咲きます。

 

枝が風に揺れる姿は、とても可憐。

「私を見て!」

と主張する花ではなく、

「気づいたら、こんなところに咲いていた」

という感じなのも、

萩の魅力かな、って思います。

 

近年では、一の鳥居付近に

竹のアーチと萩が作り出す

「萩のまにまに」というトンネルも登場。

萩の花に包まれながら歩いていると、

ちょっと別世界に迷い込んだような

気分になりそうです。

 

毎年9月下旬には

「萩まつり」も開催されます。

萩の枝には、俳句や短歌が書かれた短冊が結ばれ、

境内はさらに風情たっぷり。

舞踊や邦楽、弓術、居合などの

奉納行事や、お茶会も行われます。

 

花を眺めるだけではなく、

和歌や伝統芸能、

お茶などを通して秋を味わう。

これぞ🍁京都の秋🍂、

という感じですね。

 

そして、梨木神社には

もうひとつ有名なものがあります。

それが、境内にある「染井(そめい)の水」*。

染井は、京都三名水のひとつ。

 

「染井・佐女牛井・縣井」の

三つを京都三名水といい、

その中で現在も水が湧き出しているのは、

この染井だけとされています。

 

昔、このあたりは

宮中御用の染所があった場所で、

染井の水が染物に使われた

とも伝えられています。

 

また、甘くまろやかな水として、

茶の湯にも適した名水として

知られてきました。

今も境内の手水舎で、

この清らかな水に触れることができます。

 

余談ですが、昔この神社の近くにある会社で

秘書をしていた私の朝一番のお仕事が

この井戸水を汲みに行って

ボスにコーヒーをいれることでした(≧▽≦)

 

もうひとつ、ぜひ見てほしいのが

御神木の桂の木🌳。

桂の葉は、よく見ると

ハート❤のような形をしています。

 

そのことから、この木は

昔から「愛の木」

と呼ばれて親しまれているそうです。

 

木に触れながら願うと、

願いが叶うとも(^^♪。

こういう話、私は好きです。

 

神社を訪れたとき、

ただ「願いを叶えてください」

とお願いするだけではなく、

木に触れて、深呼吸して、

「私は本当は、何を願っているんだろう?」

と自分の心に聞いてみる。

 

そうすると、神様にお願いする、

というより自分自身の奥にある答えに

気づくことがあるように思います。

それもまた、神社に行く

楽しみのひとつかもしれませんね。

 

萩は、万葉の時代から

日本人に愛されてきた花。

食料や薬草、屋根材など、

昔の暮らしにも深く関わっていた植物でした。

 

華やかな主役ではないけれど、

昔から人の暮らしのそばにいて、

静かに秋を知らせてくれる。

 

そんな萩を見ていると、

「季節って、ちゃんと巡っているんだな」

と感じます。

 

忙しく毎日を過ごしていると、

季節の変化に気づかないまま

一日が終わってしまうことも

ありますよね。

 

でも、神社の境内で

風に揺れる萩を眺めていると、

ほんの少し時間がゆっくりになる。

 

もしかすると、こういう

「何もしない時間」こそ、

心を整える時間なのかも。

 

秋の七草のひとつ、萩。

今年の秋は、京都の

「萩の宮」梨木神社で、

可憐な花と清らかな水に

会いに行ってみませんか?

 

静かな境内で萩の花を眺めていると、

季節からそっと「秋ですよ🍂」と

教えてもらっているような

気持ちになれますよ(^^♪

 

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