テント公演、おかげ様で大成功でした。


本当に震災で流されてしまった石巻のこの地で

震災の話を上演するということ。

最後まで悩み、胸が痛みましたが、食い入るように観て下さり

ラストは泣いて感動して下さったお客様たちに触れ、

スタッフキャストも大泣きしました。

テントを建てるのに一週間以上かかり、多くの皆様のお力をお借りしました。

宇梶剛士さんの発案で、地元の方たちも大勢協力して下さり、

終演後は隣りの牡蠣小屋で打ち上げさせていただきました。


私も生まれて初めてのテント公演。

建てるのも、バラすのも本当に大変でしたが、お客様に

喜んでいただき、幸せでした。


塾生と若手の役者たちも朝早くから夜遅くまで毎日頑張りました。








袖からまた撮影しました。

しかし、テントの後ろが開いて、実際の海からトシが現れるシーン、

みんなが歌いながら登場するシーン。大沢建さんの「猫」が瓦礫の中を

女房を探すシーンの写真はありません。


一番の感動シーンが撮れませんでした。

写真を撮っていただく人をどうして頼んでおかなかったのか?

後悔してます。みんなバタバタと準備に忙しく、気が回らなかったのです。

どなたか、もし写真を撮ったお客様がいらしたらお知らせください。


何とも言えない興奮と感動でした。

涙が止まりませんでした。






テントの袖で準備中。




ラストシーン、テントが開くと、この海が見えます。


椿組からお借りしたテント。

舞台監督の野口さんと宇梶君が何度も打ち合わせして

実現しました。


上京して状況劇場の赤テントを観た18歳の頃から憧れていた

テント劇場。

宮城県石巻の被災地で59歳で演出、出演することになりました。


「天使猫」テントのために書かれたような作品になりました。

毎年上演して欲しいと地元の方が言って下さいました。


協力して下さった地元の方の笑顔が本当に美しかったです。