いよいよ結城座の「オールドリフレイン」が10月2日から始まります。
結城座の稽古場と人形の椅子です。
私が30歳くらいの時に書いた戯曲で、初演は
新宿のモリエールでした。亡くなった勘三郎さんが
初めて私の作品をごらんになって題絶賛。お姉さまも奥様も
みんな観に来て下さいました。
再演は数年前に本多劇場でやりましたが、その時も勘三郎さんがいらして
「亡くなった父を思い出した」と言ってくれました。
主人公の町子。
尾崎翠の「第七官界彷徨」をモチーフに
縦横無尽のストーリーが展開されます。
王子の扮装の三五郎と骸骨の町子
白馬と女教師。
客席の三五郎、呪術師に変装した二助。
恋子と大ガラス。
縛られた王子の格好の三五郎。
人形はエロティックで美しく、人間が演じた時よりも
思わぬリアリティーを感じたりするのです。
本番の仕込みまで後五日。台詞が多く、時空も超えるので
出演者たちはとても苦労しながら台詞を覚えておられます。
自分たちで人形も小道具も衣裳もすべて作り、そして人形を操作し
台詞を喋る。結城座の方々は素晴らしいです。
世界にも類を見ない劇団だと思います。
380年記念公演。380年も続き、ぶれない凄さ。
高村光太郎もファンで良く通っていた結城座の作演出ができるのはとても光栄です。
10月2日から5日まで。3日は私がアフタートークいたします。
お時間ありましたらぜひいらして下さい。
座高円寺2です。
糸操りの人形のほか、久野綾希子さん、劇団3○○の旗揚げメンバーの菅野久雄、
舞台芸術学院の後輩紺野相龍。そして元劇団員で、再演の「夜の影」の泡夫の役をやった立花弘行、文学座の鹿野真央さんが出演します。