福島県飯館村に行ってきました。

長谷川健一さんと花子さんのお宅の前での写真です。

手前の右は古居みずえさんです。

古居さんはジャーナリストでドキュメンタリーの映画監督。

パレスチナの女性を描いた「ガータの世界」に感動しました。

今、「飯館村の母ちゃんたち」というドキュメンタリーを制作中です。

原発事故で村に戻れなくなってしまい、伊達市の仮設住宅に暮らしながら

毎日強く優しく生活している母ちゃんたちを撮影し続けています。

劇作家協会の会報誌「ト書き」に飯館村の方たちの記事を載せたくて

取材に行きました。

仮設に住む若手の酒井政秋さんに支援物資を何か持って行きたいと伝えたら

「それなら歌を歌ってくれ」と頼まれ、急きょ伴奏をアコーディオンの丸茂睦さんにお願いしました。

仮設の集会所には楽器がないということでアコーディオンが良いのではと思い立ち、アコーディオン協会の会長さんに電話してボランティアに興味のある方を紹介していただきました。

25歳の頼もしい方が来て下さいました。後列左が丸茂さんです。

昨年は蜷川さん演出の「ベニスの商人」にも楽師役で出演した実力者でした。






飯館村にはまだ誰も戻ることはできません。

放射能はその姿がまるで見えません。

どこも何ともない家や畑や田んぼを捨てなくてはならない村の人々の

気持ちを思うと・・・・。

長谷川さんは苦労して牛を育て、酪農をようやく軌道に乗せたのに、泣く泣く

牛を手放し、その上、殺すことを余儀なくされたのです。



牛のいない牛舎。



牛舎の黒板に残る3月11日、あの日の記録。

殺された牛のための卒塔婆が牛舎に立てかけてありました。

涙がこぼれてしかたがありませんでした。


家族がバラバラになって暮らさざるを得ない飯館村の人たち。

少しも非はないのになぜこんな犠牲を強いられなくてはならないのか?


続きをまたアップします。

今日は「のど自慢」のチャンピオン大会の審査員をしてきました。

出演者には南相馬市の素敵な声の男性もいましたよ。

明日仕事で朝が早いので、続きは近々アップします。




飯館村の美しい夕日です。