皆様、勘三郎さんに対する愛情あふれるコメント
を本当にありがとうございます。
今後も勘三郎さんが演じる歌舞伎を、勘三郎さんと一緒に
作って行けばいいのですよね?皆様のご意見で、思いが固まりました。
これからも新作を書いて行こうと決意しました。
勘三郎さんがやりたくなるような作品を。
さて劇作家協会主催の新人戯曲の公開審査が12月15日にあります。
審査を公開でやるのは劇作家協会だけだと思うので、どうやって戯曲賞が
選ばれるのか?その状況を手に汗握りながら、生でリアルに観ることができます。
お時間ある方はぜひいらして下さい。1000円で観られます。
演劇をやってみたい方。戯曲を書いてみたい方。なんとなく興味のある方。
ぜひどうぞ。
審査するのは、審査される側が選んだ劇作家たちです。応募する作品の表紙に誰に読んで欲しいか
書いてあるのです。その数の多かった先輩の劇作家が審査するのです。
審査する方も現役の作家ですから、自分の作品を棚に上げて批評して順番をつけるのは
本当に嫌だし、辛いものです。でも誰かかやらなくてはならないのです。悪役になってでも。
時には感謝されるどころか、逆恨みされてしまいます。私もそれでとても傷付いてしまいますが、
だからと言って降りる訳には行きません。
女性の審査員が私しかいないこともあるのです。女性の視点からも審査されなければあまりに不平等
だと思います。演劇もまだまだ男社会なんです。協会員で年配の女性の作家は、永井愛さんと私だけ。
岸田理生さんと如月小春さんが本当に残念ながら亡くなってしまったからです。
今後は若手の女性がどんどん活躍してくれると思います。
また個性的な役者による個性の強い新作のリーディング
もあります。こちらも興味のある方はいらして下さい。
劇作家協会は結成して20年。来年はそれを記念して様々な催し物
を考えています。20周年の記念号の広報誌「ト書き」これは私も編集部
で入っています。6月には兵庫県豊岡市で劇作家大会が開かれます。
1000年以上続いている温泉の街での大会ということで、演劇に興味
のある一般の方々に湯治がてらいらしていただきたいと思っています。
戯曲がなければ演劇は生まれないのに、世界に比べ日本の劇作家の立場が弱い。
それで、劇作家を支え、権利を守り、少しでも食えるようにしようではないか?という思いから
立ち上げたのが劇作家協会でした。
あれから、国や都や県や市に助成金のことを話に行ったり、新しい劇場の設計の相談に行ったりと
私たちは様々な努力を重ねてきました。
今では東京が世界で一番演劇作品の上演数が多いと言われています。
しかし、観客たちの数は増えているのか?料金や収入の格差が広がっているのではないか?
問題点は沢山あると思います。
面白い芝居を作りながら、環境を改善していく。またまた大変な苦労が続いて行くと思いますが
何より芝居が好きな連中が集まっているので、苦労もまた楽しい部分でもあるのです。