広島では福島から避難しておられる方も観にいらしていただき
「東北弁」が聞けて本当に嬉しかったと言って下さいました。中川さんのファンの方です。
広島に避難しておられる方は700人くらいおられるそうです。
翌日、移動前の一時間だけ、ひろしま美術館に「イサム・ノグチ展」を観に行きました。
「月にぬれた手」の時に高村光太郎が亡くなるまで作品を作っていた中野桃園町のアトリエのことを書きましたが、そのアトリエを光太郎の前に借りていたのがイサム・ノグチでした。
久慈駅前のモニュメント、何かに似ていると思ったら、イサム・ノグチの作品ですね。
今回、イサム・ノグチがノグチにしたのは野口英世とアメリカで親交があったからだと分かりました。
医大に進んだテサムを「芸術の方があっている」と見抜いたのが野口英世だということです。
ホテルの窓から見たひろしま美術館です。
常設の展示がまた素晴らしく「ピカソ・ゴッホ・ルノアール・マチス・シャガール・モネ・ユトリロ」
沢山の素晴らしい絵ばかり。知らなかった。フジタもクールベもありました。
私が30代で初めてパリに行ったときに「オランジェリー美術館」でルノワールの風景画を見て
生きる勇気を得られたことがありました。
有名な裸婦の絵ではなく、林と木を描いた風景画だったのですが、画面から発する明るいエネルギー
が私の体の細胞まで輝かせてくれているように感じたものです。
ひろしまにルノワールの風景画が二枚もありました。驚きです。
丸く丸く終わりのない生の輝きを描いたような木々の力。笑いあい会話しているように木々たちです。
ゴッホの絵もあえて暗さを排除し、物の明るさだけに焦点をあてたような捉え方が本当に好きです。
あまりの孤独が明るさにあこがれ、生にあこがれたのでしょうか?
陰までをも淡い色で描く。ああ、こんな一枚の絵に匹敵する芝居が作れたら最高ですね。
ピカソの良い絵もありました。青の時代のと赤の時代のも。私は赤い女の絵が好きです。
これは福岡で、福岡に住む、元劇団員とその子供なんです。
福岡での公演に愛に来てくれました。
新人の頃、私が「もっと相手を愛しなさい」と叱った時に、「愛ってなんですか?」と聞いた
彼女が、母親になって娘さんを本当に愛して育てています。
写真を撮るときにぐずってしまったお詫びに娘さんが書いてくれた
絵手紙です。二歳半なのに天才です。