れこたさんありがとうございます。

3月7日の12時と18時の二回、大阪天満宮の相生楼で「伊豆の踊子」の朗読とお喋りをやります。相生楼は川端康成が生まれた家の跡地に建てられた料亭です。川端康成は一歳の時、医者だった父親を結核で亡くし、三歳でさらに母親を亡くし、茨木の祖父に引き取られました。

川端康成の生誕の地であるこの料亭では川端作品の朗読が毎年行われているそうです。

昨年「ゲゲゲのげ」を観にいらしたそのプロデューサーの方から朗読を依頼され引き受けました。

「伊豆の踊子」は私が若い頃にやりたいと思っていた役だったんです。

「田中絹代」「美空ひばり」「内藤洋子」「山口百恵」「吉永小百合」と素晴らしい女優さんたちが演じてきまし。そしてそれぞれで役の解釈、雰囲気が全然違うのです。

中学の頃、隣のおばさんに「えりちゃんは内藤洋子に似ているね!」と言われてからなんだか気になり、内藤洋子がテレビで「えり子とともに」で主演した時もくいいるように観てしまった。昭和28年頃のラジオドラマ「えり子とともに」を毎日聞いていた父が娘が生まれたらこういう人柄になってほしいという祈りをこめて私に名づけてくれた名前なのである。

私も今年で57歳。リアルに「伊豆の踊子」を演じるのは無理である。キャラクターが違うとかいう以前の問題である。

朗読を依頼されたのも何かの縁。

若い頃浅草で踊子たちと良く遊んでいたという川端氏。そんな氏を遠くから見詰めていた踊子の一人が女優望月優子で、この方も私の若い頃に憧れた女優だった。望月さんが演じた役は大地を踏みしめる中年の女性。ああいった、我慢強そうでストイックな役を演じるには肥っていては説得力がない。

とにかく減量しなくては・・・。7日はまだ痩せてはいないと思いますが、関西にお住まいの方、興味があったらいらして下さい。