2022年10月12日~14日、総務常任委員会で行政視察を行い、視察三日目(10月14日)は、DX推進の取り組みについて、愛知県豊田市へお話を伺いましたので、ご報告いたします。

 

視察自治体 愛知県豊田市 

① 人口及び面積(令和4年4月時点) 人口 418,284人・面積 918.32㎢

② 令和4年度一般会計予算 180,100,000千円

 

視察の目的:

 新型コロナウイルス感染症の拡大により、非接触、非対面を取り入れた新たな生活様式への転換が求められ、各自治体においては国の法改正を受け、行政手続きにおけるオンライン化の推進が図られるなど、DX (デジタルトランスフォーメーショ ン)への移行が急がれています。 藤沢市におきましても2021年4月にはデジタル推進室を新設し、ICT等を活用しながら地域の課題解決や新たな価値を創出しようと持続可能なまちづくり「スマートシティの実現」を目指しているところです。 そこで、DX推進の一環として、市民生活にとって欠かせない福祉分野において、 既にAIを取り入れた相談業務の実証実験を行うなど、DX推進に積極的に取り組まれている豊田市をたずね、現状等を伺いました。

 

所見:

 DX推進にあたっては、人材育成として職員の意識改革や知識、スキルの向上の他、マンパワーの確保や体制強化の重要性を改めて確認させていただきました。 また福祉の相談窓口にAI相談パートナーを取り入れた実証実験では、相談記録表を作成する際の時間の短縮やベテラン職員の蓄積してきた知識や経験、ノウハウが 形式化され、知識や経験の豊富さにかかわらず、適切な相談対応が可能であることがわかってきたことは、大変意義深い取り組みと考えます。 しかし一方で、新人職員や異動間もない職員の経験値等の積み上げも必要不可欠です。豊田市によれば、AIはあくまでサポート的な役割であるとのお話もありました。デジタルとアナログのベストミックスが、今後の鍵になると改めて感じてい ます。 今後、ますます人材不足が見込まれる中、属人化の解消や行政の業務効率、市民サービスの向上等に向けた取り組みは、藤沢市におきましても参考となる先進事例と考えます。