こんにちは、笑里(エリ)です照れ
先日、ブログを書いている事を知った師
から2度もこのお話しを聞きました。


これは、きっと書きなさいと言うことだと
思いますので、シェアします。


私にだけではなく、どんな方にも
当てはまるのではないかと思いますニコニコ




こんなお話しは、ご存じでしょうか?




昔、むかしある所に
念仏を唱える事が好きな
おばあさんがいました。


ある日このおばあさんもお年を召し、
お亡くなりになりました。
このおばあさん、あの世に行く時の為に
日頃から唱えてあった念仏を
大風呂敷に山の様に包み、菅笠背負って
出掛けました。





そして地獄と天国に行く分かれ路にある
閻魔庁に来ました。
ここは浄玻璃(じょうはり)
の鏡という物があって
現代でいうところの超高性能監視カメラ!



生きていた人のその人の行いが
全部映し出されるのだと…。
善い事も悪い事も映るので
閻魔様がそれを見て、地獄行きにするか
天国行きにするのかを、
裁いて振り分けています。




出典:『鬼灯の冷徹』(2018)





おばあさんは日頃から唱えていた山の様な
念仏が入った大風呂敷を『どっこいしょ』
って下ろすと、『閻魔様、私は日頃から
こうして念仏を唱えて参りました。
どうか天国へやって下さい』と
自慢げに話していました。




閻魔様はそのおばあさんをじっと見ると…
すると、こう言いました。
このおばあさんは地獄行きだ。
 さあ、鬼達!この者をさっさと地獄へ
 連れて行きなさい』って
 鬼達に言います。





おばあさんはすっかり驚いてびっくり
『待まちください、閻魔様お願い
 私はこんなにも
 念仏を唱えているではありませんか?
 それなのに…どうして…
 地獄へ行かないと
 いけないのでしょうか』




おばあさんは、不満たらたらで閻魔様に
くってかかりました。




閻魔様は『ほお、不満だとえー
     ならば、お前にも分かるように
     見せてやろう』



おい、そこの鬼おいで
 大きな団扇を持ってきなさい』




鬼に大きな団扇を持って来させると
その団扇でおばあさんが持ってきた
大風呂敷を、あおぎました。
すると、おばあさんが
大事そうに持ってきた念仏が
軽々と舞い上がり、
次々と消えていきました。



あとにはたった1枚だけ
念仏が残りました。




閻魔様はその残った念仏を指指すと
よく見なさい下差し
 たった1枚しか残らなかった
 ではないか!

 あれはお前が死ぬ間際お願い
 心を込めて唱えた念仏だ。
 他の山の様にあった念仏は、ただ
 の心の入っていない、口先だけで喋った
 空念仏だ。だから、軽くて軽くて…
 煽っただけで蝶々の様皆んな飛んで
 消えて行ったではないか…』



『だが、たった1枚残っておる。
 真剣に唱えたものがな。
 本来ならば、地獄行きだが…
 よかろう、
 お前は天国行きを認めよう』





こうして、念仏好きのおばあさんは
晴れて天国行きとなりました照れ





 人と言うのは、
 日頃の行いが大事で
 見せかけだけでなく

 正しい事に
 どれだけ心を込めたか飛び出すハート




それが、自分の行き先を決める事になる
のだそうです。






例え話しで念仏と書いていますが
これは何にでも当てはまると
思います。祝詞、お経、ご真言、朝の
お勤め、お仕事、家事育児、介護…
生きていれば、何かとありますが
正しき心でニコニコ




ひとつの民話として
お読みくださいね。
行いについてのお話しでした。