こちらにも少し書いていますが、
五感が自然に研ぎすまされていて…
その状態で三十三間堂に入りました。
足を踏み入れた時から
何処からか声が聞こえてきました。
数人レベルではなくそれなりに数が
いそうなそれくらいの音です。
入ったくらいではその先は
見えません。
工事中の為に少し薄暗く、
ゆっくりと像に近づくにつれ、、、
入り口近くの千手観音さまの像が
数体見えるか見えない辺りから音量が
大きくなっていきました。
またカチャカチャと金属を擦り
合わせる音も聞こえます
うるさいなぁ、、、
誰かがわざとナイフとフォークを
カチャカチャと鳴らしているのかと…
思いました
あり得ないのですが、何故か?
そんな事を考えました。
それとともに
お経か真言かわからないのですが
その声も聞こえてきます
お坊さまがお経をあげていらっしゃる
のかな…
法要?
私を残し、父母や子供達は先に
進んでいきます。
『ママ、少し暗くなってるから
足元に氣をつけて!』
娘が声をかけてくれました。
私も薄暗い中、ゆっくりと後に続きます。
さっきよりも金属音とお経か真言の音が
大きくなります。
私の足が止まります、、、
中々来ない私を心配し、
先に行ったはずの娘が様子を
見に来ました。
『どうしたの? 早く来なよ
しんどいの?』
主旋律の塊の声を追うように、また百人
以上は唱えているかの様な大音量のお経か
真言が聞こえてきました
『無理、、、ごめん🙏
ママは無理だわ、、、
先に進めそうにない
そんなに大勢の人がいてるの?
うるさくて、うるさくて…
お経の音と金属音が…
頭がガンガンするから、出たいし、、、
耳塞ぎたい、、、
ここにいるからちょっと見てきて』
『え!
何行ってるの?』
『私、像のあるところまで行ったけど
むしろ人は少ないし
お坊さん? いてたかなぁ?
誰もお経なんてあげてないし
金属音もしないよ。
ママ何言ってんの? 怖っ』
『えっ! ほら!
今も聞こえてるよ。
何で?
聞こえないの? やめて〜』
『そこにいると後ろの人が困っているし、
邪魔だから…それなら耳を塞ぎながら
出口まで行けば?
明るい所まで行くから、
後ろついてきて』
『わかった、お願いね。
今から耳塞ぐから…』
娘の後をついて歩いて行きました。
何か気配がします。
見られてるような…
凄く見られている感じがします。
娘が何か言っています。
像を見てって言ってるのかな、、、
思わず塞いだ手を離してしまいました。
カチャカチャの正体は
な、、なんと、、、
千手観音さま
しかも千体以上ある。
気配ではなく、
しっかり見ておられました。
(パンフレットより)
沢山ある手をあの某懐かしの歌番組に
出てくる女性歌手の方のように
蝶🦋のように広げ千体の皆様で
一斉にウエーブ
その度に手にお持ちの法具その他が
当たります。
当たる度にカチャカチャ金属音
(パンフレットより)
お経に合わせて皆さまで
ショータイム
見応えがあり圧巻でしたが、
私はそれどころではなく
ご挨拶とご無礼をお詫びし、
足早に出口まで行きました。
父はこの時千手観音さまに、
腰の手術をしたが、いまひとつ腰の調子が
よくないので、少しでも良くなる様祈願
したらしく
帰りの車中では一度もね、
腰が痛いとか、疲れた〜
なんて言わなかったんです
私は、自分の事で精一杯で
手をお貸し下さったところは
見ていませんが。
あの時父に、きっとお貸し下さった
のだろうと、思います
歩く速度も速くなってて
腰をぐるんぐるん回してました
軽なったわーって
先日その事のお礼をお伝えし、
また今回私も…
前回と違いじっくり拝見しながら
お話ししてきましたよ。
父母達と行った際には定休日で
入れなかったお店へ(わらじや)
うちの方達の推し店でした
この辺り食事が出来るところって
あまりありません、、、
お腹が減っていて
先付しか撮れていません
このあと鰻の入ったお雑炊のセットを
いただきました。