占いは「マジカルバナナ」のようになるなと最近よく思います。
マジカルバナナは1990年代に日本テレビ系列で放送されたクイズ番組
「マジカル頭脳パワー」で行われていたクイズです。
- マジカルバナナ
- いわゆる連想ゲームで、前の解答から連想されるものを以下の例のように順々に答えていく。
- (中略)
- ex/「マジカル『バナナ』」→「『バナナ』といったら『すべる』」→「『すべる』といったら『氷』」→「『氷』といったら『冷蔵庫』」→……
占いの基礎に当たる部分は
この「バナナ」の部分なんですよね。
バナナという名前
バナナの学名(Musa sapientum)
バナナの外見(緑から黄色に変わる、皮を剥いた部分が可食部分など)
など、バナナについての事実が基礎となります。
なのですが、占いになると急に
バナナそのものよりも
バナナから連想したものが重視されたり
考えが飛躍したりしてしまいます。
マジカルバナナの例だと
事実がどんな根拠に基づくのかや自分に当てはまるかよりも
知識として「バナナ=すべる」だけを覚えてしまって
「すべらないためにはどうしたらいいのか!?」ばかり考えてしまいます。
そもそもバナナの皮が自分の歩くところになければすべらないし
バナナの皮があったとしても、歩いているときに気をつければすべることは減るはずです。
なのに「バナナ=すべる」と途中経過をすっ飛ばして覚えてしまっているから
「バナナ=危ない」と考えが飛躍してしまいます。
セッションでいただく質問で多いのが
「天中殺期間に悪いことは起きますか?」
「天中殺が怖いです」
など、天中殺についてのことです。
「天中殺=悪いことが起きる」
「天中殺=怖い」
は途中がごっそり抜けてしまっている状態です。
上記のマジカルバナナの連想例だと
(「マジカル『バナナ』」→「『バナナ』といったら『すべる』」→「『すべる』といったら『氷』」→「『氷』といったら『冷蔵庫』」)
「『バナナ』といったら『すべる』」
から
いきなり
「『氷』といったら『冷蔵庫』」
に飛んでしまっている状態です。
天中殺について専門的な細かい話をすると
天中殺は算命学の用語で、四柱推命では空亡と言います。
空亡は天井がない状態、枠がない状態を指します。
天中殺や空亡の意味を知っていれば
天井がないとどうなるのか
枠がないとどうなるのかと考えられるのですが
「天中殺といったら空亡」
↓
「空亡といったら天井がない」
↓
「天井がないといったら何が起こるかわからない」
とマジカルバナナ風に連想してしまい
「何が起こるかわからない」
だけが残ってしまって
意味がわからないままに「怖い」になってしまいます。
途中が抜けているから
「何が起こるかわからない」が悪い連想にだけつながっていますが
本当はそうではありません。
「何が起こるかわからない」ということは
劇的に幸せになる
劇的に豊かになる
劇的に夢に近づく
ということにもなるはずなのです。
実際、天中殺のタイミングで大きな成功を収めた方はたくさんいらっしゃいます。
私がセッション中によくあげるのは羽生結弦選手。
羽生選手は天中殺の年、天中殺の月に金メダルでの連覇を成し遂げています。
今回は四柱推命の中でも天中殺の話に注目して書いてみましたが
こんなふうに途中の抜けたマジカルバナナみたいになっていることは
たくさんあると思います。
怖いと思っていることがあるのなら
なぜそう思うのかの原因を探り
途中の部分がごっそり抜けていないか確認してみると
怖くなくなるかもしれません。
怖いと思っていることがあるならセッションで一緒にほぐしていきましょう。
<参考記事>