放射線治療が終わり、次はいよいよ手術。


手術の前に、詳しい説明を受けた。


再発を防ぐため、がん細胞よりも少し広い範囲を切除するとのこと。


私の場合、左太ももの中央あたり、大腿骨のすぐそばからできた腫瘍が、皮膚に向かって増殖し、さらに骨盤の中にも広がっていた。

そのため、切開するのは左下腹部から太ももの中央より少し下まで。


約37cm。


「えー!!そんなに……」


と驚いていると、さらに説明は続く。


腫瘍を取り除くために、筋肉だけでなく血管や神経も切除することになる。


血管は、必要な部分を再建しなければならない。

動脈と静脈の2本が必要だけれど、人工血管は長くなるほど詰まるリスクが高くなる。


そこで、一部だけ人工血管を使い、残りは右足の大伏在静脈を1本丸ごと取って、左足に移植することになった。


静脈は複数あるので、1本なくなっても大丈夫らしい。


……とはいえ、後になってこの右足のだるさに苦しむことになるガーン

今でも時々ある泣


つまり右足も、付け根からくるぶしまで切開する。


想像するだけで痛い滝汗


しかも、もし長さが足りなければ、腕の静脈まで使うという。


手術は整形外科と心臓血管外科の合同チームで行うとのこと。


幸い、当時の心臓血管外科には全国から患者さんが集まる名医がいて、その先生が担当してくれることになった。


こんなに長い血管を再建する手術は、なかなかないらしい。


素人の私は、


「動脈と静脈って、そもそも作りが違うよね?それを、1本の静脈を3等分して再建できるの?」


と、頭の中は疑問だらけ。


それにしても……


21歳にして、傷だらけじゃん。


さらに、筋肉と神経には「代わり」がない。


筋肉を切除することで障害が残り、神経を切るので感覚もなくなる。


足は残せる。


でも、歩けるかどうかは術後にならないとわからない。


情報量が多すぎるびっくり


私は想像するのが得意なほうだけれど、もう自分が術後にどんな状態になるのか、想像すらできなくなっていた。


でも――


手術するしかない。


それしか、選択肢はなかった。