山本の民族楽器コレクションにインドのシタールが加わりました。その修復作業報告
インド製長さ90cm高音域用シタールを入手
しました。共鳴胴はインド名産の大きな瓢箪
でできています。ちょっとぶつけるとすぐに破
損してしまいます。
ひび割れ、穴を修復しました。その工程を報告
します。
瓢箪の共鳴胴にできた破損は穴、ひびです。
穴は正確に形状を測定して、十分乾燥させた
別の瓢箪の湾曲が同等の部分を穴の形に切
り取って移植します。
小型の瓢箪の皮を正確な形に切り取りました。
瓢箪の皮を移植する場合や、ひび割れを埋
めるためのパテは、瓢箪の皮をミキサーにか
けて細かい粉末にして、それに木工ボンドを混
ぜてよく練ります。それを破損箇所に刷り込み
ました。パテが間奏後、ダイヤモンドやすりで
表面がツルツルになるまで磨きました。
シタールの棹部分やスレッド部分で象牙など
の装飾品がはがれていたところも木工ボンド
で修復しました。
共鳴胴全体に私が魚拓用に製造している油性
インクをタンポでつけました。4日間自然乾燥さ
せた後、ついに本日「うるし」を塗りました。4時
間間乾燥させて合計3回漆を重ね塗ぬしました。
漆希釈専用液は1対1の比率で薄めました。
漆専用の腰の柔らかな刷毛を使って筋がつか
ぬよう慎重に漆を塗りました。
後日、棹の先頭に装飾品をつける予定です。
カナダでインデイアンから購入した小さな瓢箪
を取り付けようかと思案中です。
その瓢箪にはかわいい亀が彫刻されています。
私の遊び心がソロソロ出てきました。
シタールの瓢箪でできた共鳴胴に塗った漆も
ピカピカに乾いたので、子鮎カラー魚拓を切り
抜いて貼り付け、その上に漆を塗りました。
これで世界に一つしかないユニークなシター
ルとなりました。さて、次の作業は:調弦です。
東北地震被災地宮城県石巻でのボランテイア ウイグル料理炊き出しと音楽演奏の報告
去る5月19日、20日に東京渋谷で開催され
た私が所属している二胡教室の主宰ウエイ
ウエイ・ウー先生来の来日20周年記念コン
サート「夢胡蝶」も大盛況で終わり、ホッとし
たところで
去る5月21日自宅を出発、夕方福島市内のホ
テルへ宿泊し、炊き出し料理材料準備などを
済ませて、翌22日、小雨の中ウイグル料理ポ
ロを作って避難している人たち100人に温かい
珍しい混ぜご飯を味わっていただいたり、民族
音楽を演奏して楽しんでいただきました。
帰路、女川町の被災現場を見てきました。
また近日第2弾を実施しようと計画
しています、継続が大切ですね。
下の写真は、ボランテイア炊き出しと音楽演奏
が無事に終わり、会場清掃後に避難していた
人たちでお手伝いしてくださった方々との記念
写真
自動車2台に3人ずつ乗り、炊き出し用として
100人分の食材:
米 10kg
羊肉 10kg
鶏肉 10kg
サラダオイル 2リットルボトル 2本
水 40リットル
調味料
食器類
それと
調理機材一式
テーブル類
雨よけテント、タープ
コンロ、炭
それと
演奏用楽器、アンプ、マイク類
を詰め込みました。
ボランテイアは現地で避難している人たちから
貴重な水や燃料などをもらってはいけません。
全てを自分達で持ち込み、ごみも全て持ち帰
るのがルール、マナーです。
下の写真はホテルの部屋で約60本のニンジ
ンの皮をむき、千切りにする作業。
慣れない作業で腕が腱鞘炎になりました。
津波で建物の1階部分は被害を受けたが現在
2階で何とか避難生活を続けていらっしゃる住
民の皆さん約100人がボランテイア会場となっ
た駐車場に集まりました。大きな鍋で作るポロ
に興味を持っていただけました。
地元町内会有志の皆さんも出来上がったあつ
あつ料理を持ち帰り容器に詰めて配るのを手伝
ってくださいました。須田さん、皆さんご協力を
いただきありがとうございました
ウイグル伝統楽器「ラワープ」、アイルランド
の「テインホイッスル」、中国の「二胡」三重奏
でいやしの音楽を演奏して楽しんでもらいました。
当日前夜ホテルの部屋で、「ラワープ」世界で
トップの奏者セミさんと山本の二胡でリハーサル
ウイグル伝統楽器「ラワープ」説明
演奏者と楽器紹介
「いい日旅立ち」演奏スナップ
石巻から東へ走行30分ほどの「女川町」の惨
状をを見ました。津波が襲って地盤が軟らかく
なったところを強力な引き潮が大きな建物も倒
してしまいました。海の方角に倒されています。
町全体が津波被害で壊滅した「女川町」で50
0人超の行方不明者を毎日自衛隊員が慎重に
捜索しているのをみました。
ちょうど、東北自動車道を走って福島入りした
中国温首相、韓国李大統領、日本菅総理一行
にサービスエリアで遭遇しました。
地震被災地宮城県石巻市へ行き、災害支援ボランテイア・ウイグル料理炊き出しとウイグル音楽演奏
東北地方に甚大な被害をもたらした巨大地震、
津波発生から2ヶ月以上たちますが、被災地は
3月11日から時計の針が止まったままの様子
で、現在も避難所で苦しい生活を余儀なくされ
ている被災者の皆さんが大勢いらっしゃいます。
私にできることをこつこつと実行に移して災害
復旧支援を続けているところです。
私は仲間と共に今回、5月21日に東松山市を
出発して、5月22日に被災現地石巻市に入り、
ウイグル料理炊き出しウイグル伝統楽器や、
二胡、ケーナによる音楽演奏をボランテイア
活動のいったんとして行います。
私は5月19日と20日の2日間にわたり、二胡
コンサート(東京渋谷伝承ホールで開催され
るウエイウエイ・ウー来日20周年記念コンサ
ート)に心弦二胡オーケストラの一員として参
加演奏するので時間が限られているため、
宮城県石巻市でのボランテイア活動に必要な
什器を買い、本日すべて自動車に積み込みま
した。市内のリサイクルショップ「フラワー」店主
嶋田俊雄氏が私に、「災害復興に少しでも協力
したいので現地でのボランテイア活動時に使っ
てください」、とたくさんのマスク、炭、その他を
寄付してくださいました。嶋田さん本当にお優し
いお心をありがとうございました。