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ブログネタ:【アメーバピグ】まねきねこダックに春のチャレンジを宣言しよう☆
参加中※ずいぶん空いちゃったね。ごめん※
帰社すると、ブ太郎が居ます。
をぉ、いい度胸じゃないか。
「あんたねー!」ブ太郎は体重およそ100kg近く。
当時の私の体重、およそ50kg。
部屋に入るなり、ブ太郎のネクタイに手をかけて迫りました。
さすがに持ち上がらないけど、ネクタイとシャツだけはずり上がります。
「ぶふぅー。何だよ?オレが何したって・・」
「ばっくれるんじゃねーよ!」と私。
私ってヤンキーじゃないですからね。念のため。
「納品物にふざけたことしてくれただろーが」
なおも締め上げます。
「離せよ!」残念なことにブ太郎に手を払われると、私はひとたまりもなく、
転けてしまいました。
「ブ太郎がやったのは分かってんだし!」
今度は若い男の子が詰寄ります。
「あれは・・ぶふぅー。あれはさぁー。ぶふぅー」
なんか、ブ太郎が下を向いて笑みを浮かべています。
そして、やおら、フロアを見回しながら大声を出しました。
「アリさんが、そうしろって言うからさー。
オレ、やりたくなかったんだけどさー。」
えっっっ?
「いや、みんな気づかなかったの?アリさんがどうしてもやりたいっていうからさー」
ブ太郎に元気が戻ってきました。
「そんなわけないじゃん!」とMちゃんが反論するも、
「Mちゃん、騙されてるんだよ。優しいから」ブ太郎がやり返します。
私は、椅子のところで転けたまま、起き上がれませんでした。
まさかのブ太郎の反撃に力が抜けるばかりです。
当然のことですが、メンバーのベテラン二人組も、Mちゃんもそんな事、聞く耳持ちません。
ただ、ただ、呆れるばかりでした。
メンバーや、私が反論しないのを好いことにブ太郎はなおも吠えます。
「いゃぁ、アリさんがね、客に一泡吹かせたいって言って、オレに頼んだのよ」
「目立ちたがりだからねー、アリ姉さん(血縁ではありません。断じて)は!」
ブ太郎が一人でアハハ・・やってるので、一息ついたところで、私はもう一度、
ブ太郎の前に立ちました。
「気がすんだ?」
「え?」キョトンとするブ太郎。
「で、あんたがやったのね?」
だって、アリさんがやれって・・・・とか何とかほざいていました。
「謝れ」と私。
「え?」
「謝れよ、みんなに」
「いや、あれは、ほら・・・・アリさんが・・・」だんだん挙動不審になるブ太郎。
「いーから、謝れ!ほれ、ごめんなさいって習っただろう!」
巨漢の思いの他小さめな頭に張り付いた海苔みたいな毛を引っ張って、頭を下げさせようとしました。
そしたら。
ズルッ。
え?滑った?
脂っぽい頭だったから、手が滑った??
いいえ。
その海苔みたいな毛の一部は、ずるりとブ太郎の頭に落ちてきました。
げ。毛を抜いちゃった・・・・・・・。
いえいえ。
よく見ると、ブ太郎は頭髪の一部がエクステンションって言うんですか、
まー一部カツラっていうんですか、そんなのでした。
いやいやいや。びっくり。そんなつもりはなかったよ。
あ。
「ぶぶぅーー」
見ると、大魔神みたいに真っ赤な顔したブ太郎のおでこにイソギンチャクみたいなカツラが張り付いています。
「なんだよぉー!触るなよー!」
絶叫!!
ブ太郎が立ち上がって、身体をぶるんぶるんして暴れ出しました。
私は再び、ふりほどかれ、転けて椅子にすがる羽目になっちゃっています。
そりゃぁ、悪かった。私はただ、みんなに謝ってくれればよかったんだよ。
別に、あんたのズラを披露する気持ちはなかったよ。ごめんよ。
こっちが謝ろうと思ってブ太郎に近づくと、もうブ太郎は、手の付けられない牛みたいになって、
「なんだよー!ぶきぃー!」と吠えながら、荷物をひっつかみ、逃げるように部屋から出ていきました。
私はトイレでも行ってズラを直してるのかと思い、追いかけませんでしたが、その日はそのまま帰ってしまったようでした。
「大変だったんだって?」翌日、専務がニヤニヤして私の席にやって来ました。
「ええ」私はそれだけ言って、黙って画面を見て仕事を続けます。
隣の椅子に逆向きに座って、専務がなおも続けます。
「アリ、なんで濡れ衣きせられて怒らないの?」
「関係ないですよ。私が怒っているのは、ブ太郎がメンバーに謝らないことです」
「ふーん」そーなんだー。と納得しない専務。
そこで初めて専務の顔を見ました。
「専務だって、私がブ太郎に指示したんなんて信じないでしょ?」
「そりゃぁ、そうだけどさ。あんただってプライドがあるでしょう」
「ありますけどね。でも、私が指示したなんて誰も信じません。そこを怒っても仕方ない」
「狂人の戯言ってわけだな」
やっとわかったか。
「で、今日はそれを聞きに来たんですか?」
専務が椅子をズイっと近づける。
「実はさ、ブ太郎がね」
「もう、うちのメンバーじゃないですよ。部下じゃない人の話されても」
「辞めるって言うんだよ」
そう来たか。
「はぁ。どうぞ勝手に」
「でね、一筆取ろうと思うんだけど」
「何を?」
「昨日のあのゴタゴタね、あいつきっと、アリに何か言いがかりをつけてくるかもしれない。
だから、会社に迷惑をかけて辞めるんだから、今後会社にも社員にも迷惑かけませんって」
「そんな事、ブ太郎が納得しないでしょ?」
「それをさ、懲戒免職と差し違いで」
うーーーんと唸っていると、専務が続ける。
「どーせ、辞めてから会社のこと口外しない書類とか書くんだから、ついでだし」
ああ。決まっていることならば何もわざわざ言いにこなくてもいいじゃないですか。
「安心した?」と専務が私の顔をのぞき込みます。
「不安そうに見えますか?」
「うん。心配したよ。昨日の話では、アリに罪をおっかぶせる気満々のブ太郎だったし、ブ太郎のアレをばらしたのもアリだし」
「ばらしたって・・・」そんなつもりじゃありません。
「ブ太郎なら逆恨みもありだし。」確かに専務の言うとおりかもしれません。
「これでも社員の安全を考えているんだよ。ありがたく思え」
そう言って肩を叩いて、専務は立ち去って行きました。
Mちゃんが、専務の後に椅子に座って来ます。
「聞きました。ブ太郎さん辞めるんですって?」
「そうみたいね」
「よかったぁ!打ち上げですね」
そうそう、私達はプロジェクトの終了とともにブ太郎とのゴタも終了できた。
戦いはこれで終わりました。
しばらくして、総務がブ太郎の机の中の荷物を片付けて、ブ太郎の実家に送りつけました。
その時、一応電話位しておくかということで、総務部長がブ太郎宅に電話したらしい。
ブ太郎は電話口に出ないで、代わりに良く似た声の母親が出たらしい。
「うちの子がかわいそうで!」とかなんとか宣ったらしいです。
しばらくは私も夜道に気をつけて歩きました。
とにかく、あそこまで私にやったのは後にも先にもブ太郎だけです。
終わり。
最後まで読んでくれてありがとうございます。