その日、唯一笑えたエピソードを書いておきます。
散々振回され、様々な憤りや疲れや、憤懣やる方ない思いが吐き出された中、彼等が車両に乗ってきた。
「なんだぉょ~」途中から裏返る声。男子の声。
まだ中学生なんだろうか?
騒ぎ方からして、10人位は乗込んだらしい。
「触るなよぉ!」
「でへへぇ」
やることは小学生か。
ぎゅう詰めの電車にさらに人が入り込む。
「おぉ!お前等乗らないの?」中の子がホームの子に尋ねる。
「最後に」
やがて、ドアが閉まるとアナウンスがあり、さらに人が乗車する。
ホームに居た子達が、明るい声で乗込んできた。
「KY、入りまぁーす」
「サル、乗りまぁーす!」
くったくの無い、元気球が乗ってきたように感じた。
姿は人垣で見えなかったけれど、こんな状況を逆に楽しんでいた。
ちょっとだけ笑った。
これ位いいでしょう?
だって、その日は家に辿り着くまで7時間もかかったのだから。
その地獄の日は続きで書きます。