自慢なのだが、私、働き・アリ―の本名は男性名だ。
小さい頃から、男子と間違えられ、慣れっこになっている。
カードを使っても「ご主人のカードでは?」と今でも聞かれる。
会社では、よく名簿業者から名簿を買ったと思われる執拗な勧誘電話がかかってきますよね?
それで、たいてい、男性と間違われて電話がかかってきます。
これは、まぁ、この前のやりとり。
「働き・アリ―」の部分を「山田勇」ぐらいに置換えて読んでください。
「もしもし。○○マネジメントの××と申しますが、働き・アリーさん御在席ですか?」
「はい。」
「では、代わっていただけますか?」
「いいえ。」
「あの、先日、■■学会の席でお会いしてご連絡することになっておりまして。」
「いいえ。知りません」
「いえ、お約束させていただいているので、代わってください」
「いいえ。」
「あのー、あなた、私は働き・アリ―さんに用事があるのですよ」
「そうですか。」
「ですので、代わってください」
「いいえ」
「お忙しいのでいらっしゃいますか?」
「いいえ」
「では」
「代れません」
「あのー。もしもし?私は働き・アリ―さんの知り合いですよ」
「いいえ。知りません」
「あなたが知らなくても、働き・アリ―さんがご存じです」
「いいえ」
「あのねー。そんなんで電話番が務まるの?働き・アリ―さんに言いつけるよ」
「はあ、どうぞご自由に」
「で、大事な用事なんだよ」
「はあ、そうですか」
「今すぐ、代わってくださいよ。居ないの?」
「居ますよ。電話は代りません」
「あんたバカか?」
「バカに用事ですか?」
「何言ってるんだ。働き・アリ―さんに用事なんだよ。バカな女だな」
「はー。そうですか。バカな女に用事ですか」
「あんたじゃない!」
「誰に会ったと言いました?」
「働き・アリ―さんだよ。本人に聞けよ」
「知らない」
「聞いたのかよ?」
「聞かなくても。わかりますから」
「聞けよ!」
「聞きません」
「あんた、本当にバカだな。働き・アリ―さんに言ってやるから代れ」
「代りません」
「あんたなー。俺をおちょくると痛い目に会うゾ」
「ほう。痛い目に会わせるために電話してきたんですか?」
「今から、そっち行くからな」
「なら、電話じゃなくてもいいじゃないですか」
「用事があるんだよ。バカ女になんかわかんねー」
「わからないなら、電話してこないでくださいよ」
「だ・か・ら。あんたには分からないんだ」
「困りましたね。私にわからないなら、切りますよ」
「頼むから、本人に代わってくれよー。俺、知り合いなんだから」
「だから。知らない」
「本人はさ?なんて言ってる?」
「知らない」
「はーーーーー。」
「私の名前は聞かないんですか?」
「あ?バカ女の名前なんか聞いても仕方ないだろう?」
「そうですか。私が『働き・アリ―』です」
「ウソ付け!」
「ウソじゃありません。あなたは?■■学会で私に会ったことがあると??」
「お、憶えてろよ!」
「憶えられません。会ったこともないし」
ガッチャン!!