大前提として、「僕は一流ではない」です。

でも、一流でありたいと思って、教育業界に本気で身を捧げています。

1年365日を34年間、文字通り休むことなく、

問題を解き続けて、授業方法を悩み、

言葉の使い方の研究をする。

そこまでしても、一流にはなれない。と感じている訳です。

 

だからこそ、一流と呼ばれる人たちの生き様に興味がありますし、

普通の人だった人が、一流と呼ばれるようになる過程には、

尋常ならぬ、興味があります。

 

今日はCSで「球界のアンチテーゼ」という番組を見ていました。

北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督の3年間の足跡をたどる番組でした。

 

誰々のファン!とか公言すると、

ああ、あの人って、あんな感じなんだ。という

良くわからないレッテルを貼られてしまいそうなので、

基本的には、授業中に生徒さんに伝えるくらいなのですが、

私のzoom授業に参加しようかな。と思っている方に、

僕の人となりが伝わって、

ただの授業ではなく、変わった方法を試しているんだなと、

参考にしていただけたら幸いです。

 

新庄剛志監督の言葉で、印象に残るものがいくつもあります。

賛否両論は当然あります。

彼は、アンチは大歓迎。アンチがファンになったときほど、

素晴らしいものはない。と公言しています。

なので、賛否両論は当然です。

 

インタビューの時の「そうですね」の禁止

この言葉を発することで、言葉を考えている時間を取ることになる。

ということは、普段から考えていないことについての質問をされたようにみえる。

なので、間をとったとしても、「そうですね」は使わない。

保護者と面談をさせていただいている時にも当てはまる言葉だと思います。

きちんと、生徒さんを理解して、計画的に取り組んでいれば、

「そうですね」と言う言葉の出番はないかなと。

なので、これを生徒さんに伝えておくことで、

面接試験があったとしても、簡単に素のままで対応できるようになります。

うちに通っている子たちは、「面接対策をして!」と言ってきますが、

やってみると、「いつも通りじゃん!」と笑ってくれます。

それは、日常の授業がそのように構成されているからに他なりません。

僕にとっても重要な言葉は、生徒さんの将来にも重要と考えています。

 

とにかく楽しむ

勉強を苦行と考えているご家庭が多いように感じます。

苦行であるからこそ、自分で勉強ができないので、塾が必要になるのです。

ここは大きな矛盾をはらんでいますが、

うちのシステムを完全に理解してくれた子は、

長くても3年しか通ってくれません。

(塾が好きといって10年通ってくれる別な理由を持っている子もいますが。)

こちらとしては、小学4年生から社会人までいる塾なので、

端から端まで数えると、14歳差の生徒がいるわけです。

とても変な塾だなあと。

3年前に教えていた中3で偏差値が30台だった男の子はとても興味深いです。

言い方は悪くなって恐縮なのですが、

本当に勉強ができないので、授業が楽しいわけないだろうに。と思っていたのです。

でも、いつもzoomに5分以上前に入室していて、

90分の授業を週3回、きっちり集中して受けてくれるのです。

通常の塾では、雑談タイムがありますが、zoomの個別なので、そんなこともなく。

最終的に、都立高校の第一志望に行ったのですが、

今年の大学受験で、こちらも第一志望に合格したそうです。

本来であれば、大学受験用にうちにも通ってほしかったのですが、

本人曰く、「先生にならった1年間で勉強の楽しさ、やり方がわかった」とのこと。

 

勉強は、本当はとても楽しいものなのです。

知らないことを知る喜びというのは、人間が物心ついたときから、ずっと持っているので。

なのに、どんどん苦行になってしまう。

どうせやるなら、楽しくやろう!

これはとても大切なことだと思います。

 

努力は一生 本番は一回 チャンスは一瞬

3年間努力し続けた勉強も、第一志望の入試は一回だけ。

目の前の問題が、解けるか、解けないかで、合格・不合格が決まる。

「理不尽だよ」と言う人もいますが、

人生なんて、何をやっても、そんなもの。

不思議なもので、スターになれるかどうかは、その一瞬で決まる。

「持ってる人」「持ってない人」の違いは、

その一瞬で緊張して萎縮するか、楽しんで伸び伸びやるか。の差。

どうせやるしか無いんだから、楽しんだ方が良い!

新庄剛志監督は、「がんばれ」って言わないで、「楽しんで」といいます。

その方が結果が良いに決まっているからです。

われわれも、入試に向かう生徒たちに、

「人生で一度しかない入試、楽しんでおいで!」と言えるような、

日々の指導をしていきたいところです。

そうなると、枝だけしか見ない人たちから、

「楽しめるわけない」とか「楽しんでも失敗したら仕方が無い」とか言われますが、

新庄剛志監督の報道されにくい部分として、

喜怒哀楽の激しさ。と言う面があるそうです。

怠慢なワンプレーにはとても厳しく、即2軍落ちにつながることもあります。

でも、かならず、ダイレクトメッセージで様子をうかがうそうです。

先生である以上、絶対に生徒には厳しくなってしまいます。

成功には方法論があって、まずはその方法論に乗らないことには、

成功はつかめないからです。

前項とつながりますが、最初から勉強が楽しい人はいません。

ボールが取れない人には、野球の楽しみがわからないように、

計算ができない人には、算数の楽しみは理解できません。

最低限の基礎力は必要です。

でも、それすら、どうせやるなら楽しくやる!

その精神をもって、私たちも取り組んでいきたいし、

生徒さんにも、持っていてほしいと思います。

 

来年度の生徒さんは、まだまだ募集していますが、

今いる生徒さんたちは、来年度はものすごくチャレンジな年になります。

 

新庄剛志監督の北海道日本ハムファイターズが優勝できるのか楽しみではありますが、

まずは、われわれの生徒さんたちが一人ずつの優勝を勝ち取れるように、

全力で取り組んでいこうと思うのでした。

 

話は最初に戻りますが、良い番組だった!!!

 

タイトルに戻りますが、

新庄剛志監督のような時代の前を走っているような方の背中をみながら、

私自身も学んでいきたいと思うのでした。

 

最後、だらだらと余韻で書いてしまっていますが、

番組で、新庄監督が、

「僕には子どもがいないんだけど、うちの選手たちはみんなかわいい。」

「稼いでほしい。」

とおっしゃっていましたが、本当にそうだなあと。

 

うちの教え子たちも本当にかわいいですし、

稼げる力を持った社会人になってほしいなあと思うのです。

 

本当に終わり。