人はいつか必ず死ぬ | 写真で幸せになるためのブログ。by ふぉとすたなび広報部

人はいつか必ず死ぬ

世の中に、100%確実なことなどないけれど、
ひとつだけ、
自信を持って「絶対」と言えることがあります。

人はいつか、必ず、死ぬ。

この事実だけは、
すべての人に、
平等にもたらされます。

お金持ちであろうと、
貧しい人であろうと
優しい人であろうと、
悪人であろうと。

養老孟司さんが
「人間は、自分だけは死なない、と思っている生き物だ」
と言っていますが、
本当に、その通りだと思っています。


いつかわたしが、
「遺影写真を撮る」といって、
この写真を、仲間の写真館に撮ってもらったことがあります。

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これを見たたくさんの人が
「まだ早いよ」「縁起でもない…」と言ってくれました。

そのこと自体は、うれしい。

でも、あと5分後に、自分の命が尽きてしまわないという保証が、
いったいどこにあるんでしょう。

どこにも、ない。

明日生きている保証なんか、どこにもありません。


もし5分後に、自分が死んでしまうとしたら、
あなたは、何をしますか。

わたしは、何をするだろう…。

そう考えると、
目の前が、すごくクリアになるような気がします。


ある心理カウンセラーが話してくれた、
忘れられない話があります。

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自分の息子が小児科に入院しているとき、
同じ病棟にいた小さな子どもと、友達になった。

その子は、先があまり長くないと言われていた。

ある日、その子に、君の夢は何かと聞いてみた。
その子は言った。

「ぼくの夢は、大人になること」

そのしばらくあと、
彼は、大人になることなく、
短い生涯を閉じた。

彼はきっと、大人になって、
いろいろな経験をしたかったに違いない。

楽しいこと、うれしいことだけではなく、
いま、多くの大人が感じている、
苦しいこと、しんどいこと、うまくいかないこと、
迷っていること、悩んでいること…
それさえも、彼は大人になって、経験したかったに違いない。

「ぼくの夢は、大人になること」

大人であるあなたがたは、
彼が決してかなえることのできなかった夢を、
いま、かなえているのですよ。

どんなにつらいことがあろうとも、
あなたは、いま、彼の「夢の世界」を、生きているのですよ。

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しんどいことがあったとき、
わたしは、この話を思い出します。

そうすると、
お腹の底から、力がふつふつとわいてくる。

そう。わたしは生きているんだ。

生きたくても、生きることができなかった人たちの
「夢の世界」を、生きているんだと。


生きているという事実の前には、
へたなプライドも、自尊心も、とるに足らない小さなことです。

いま、わたしは、自分の命を、
どう使うべきか。

考えています。

そして、動こう、と思っています。

もしかしたら、方向が間違っているかもしれない。
やりすぎだと言われるかもしれない。
おかしな人だと笑われるかもしれない。

それでも、なお、わたしは、
逝ってしまった人たちの「夢の世界」にいます。

そのことだけは、忘れないようにと、
自分に言い聞かせています。


生きていきます。
命が尽きる、その日まで。


いい写真ライフを音符