セイン
「キーアさん、オレ、自分の決着をつけに、キトル・レアに行って来るよ。
戻れるかはわからない、でも、自分に勝ちたいんだ!。
今まで、バートさんやエレスさんに、ずっと助けてもらってた。
でも、それじゃ、ダメなんだ。
自分自身でなにかをできる男にならないと。
そしたら、オレは、誰に憚ることもなく、きっと、きっと・・・・。」
キーア
「・・・・・・・」
笑みを崩さず、ずっと聞いているキーア。
言うと決めたセイン。
セイン
「エレスさんも救い出す!
あの人なら、きっと、まだ生きてる。
オレのソール・インパクトには、まだまだ、可能性があるような気がするんだ。
そして、連れて帰る!
だから、だから、その時まで・・・・!」
その先の言葉を言うことは、控えた。
まだ、自分にその言葉を言う資格あるかわからなかった。
つまるところ、そういった自分に勝つために挑まなければならない戦いでもあった。
セインにとっては。
そして、もう一つ。
あえて、「帰ってくる」という言い方をした。
というのは、過去、神々に歯向かい、生き残った者などいない。
希望神・アスタレスタでさえ、捉えられ、その後どうなったかわからないと言われている。
だが、セインにそれ以外の言い方はできなかった。
彼は最愛の者に、自分の死を望まないと思う者に「生き残るかわからない」という、当たり前の真実を言うことはできなかった。
かといって、テキウスのように、飄々と、「生き残る」と放言することも憚られた。
つまるところ、そういうセインにとってぎりぎりの言葉であったのである。