テキウス

「・・・・ハウミ、僕のために、ありがとう。」

 

 

二人は久しぶりに抱芻を分かち合った。

 

死への恐怖を逆説することによって、レーナ・サルバーを最硬度化してきたテキウスにとって、自分の背中を押してくれるハウミの助けは、心に安息をもたらすものであった。

 

 

生命力のある者が、その、生命力を自然と解放する喜び。

そういった瞬間をこの男ですら、望んでいたのだろう。

 

 

ハウミも、そういうテキウスに気づいた。

 

 

ハウミ

「・・・・あなたって、マザコン?」

 

 

じゃれるほど、うれしさが。

 

 

バン

 

 

テキウスがハウミの背中をたたいた。

 

 

ハウミ

「痛い!」

 

 

その声で、さらに気持ちが増したのか、テキウスはより強く、ハウミを抱きしめた。

 

 

僕は生きてるんだ。

ありがとう、ハウミ。