――――バートは何かを背負っている。
セインにはそう思えた。
あの時以来、
――――セインが、テロを首謀するテキウスの侵攻部隊の意図を予想した際、
バートが告げた言葉。
――――私に任せて欲しい。
自分は、この人に甘えて、
今、この場にいるわけではないのだろうか。
あの場では自分達の力だけで、
なんとかすべきだったのではないだろうか。
現に、なんとかできたかもしれない。
だとすれば、この人が、あのタイミングで現れた理由はなんだろう。
セインはバートの性格を思った。
戦士としてはテキウスと並んで、
多分、世界最強。
人を指導していく力も、十分以上にある。
ただ一つ、欠点らしきものがあった。
頼まれたら、断れない性格。
お人良しと言えば、いいのか。
頼まれなくても、
自分で「する」といったことは最後まで、やり遂げる。
そういう、ある意味、不器用な面のある人だった。
そういった人が、ひょっとすれば、助ける必要のない、あの場面で現れた理由。