頑張らない薬膳 料理は作った人の思いが薬になる | 予防医学のスペシャリスト まなみ

予防医学のスペシャリスト まなみ

予防医学のスペシャリスト 
(資格)栄養士、認定心理士、人間学修士、心理相談員、医療秘書士、児童福祉司、児童指導員、健康運動指導士、ヨガ、ピラティス、ウオーキング、エアロ、キックボクシング、アクア、パーソナルトレーナー、均整術師

 

「薬膳」は“相手のためを想って作る料理”かもしれません。

 「薬膳」と聞くと手に入りにくい食材を使った難しい料理というイメージですが、薬膳は“日常にある食材で相手のためを想って作る料理”です。
 例えば風邪を引いた時に、お母さんがあなたの病気の回復を祈りながらつってくれる“おかゆ”も薬膳のひとつだいえます。
 また、自分で食べる料理も、「元気になれ」「よく頑張った!」と自分の身体を思ってつくることが大事です。
 
 食べるだけで心も身体も幸せで、元気になれる薬膳料理があるなら、むしろ作りたくありませんか?
 

 

1 プチ不調を改善する

 毎日の暮らしの中で感じるプチ不調があります。
 医者にいくほどではないプチ不調は、体質、環境、ストレス、老化などさまざまな要因で起こると考えられます。生活をちょっと見直し、今日からできることで、少しずつでもよい方向にもっていきまよう。
 

 

1―1 イライラ解消

 知らず知らずのうちにストレスがたまっていく日常生活では、ついイライラしてしまい、自分ではおさえきれないことがあります。
 中医学ではイライラは、心身のバランスの崩れによる精神の高ぶりで、とくに心・肝の機能の不調から起こることが多いと考えられています。
 緊張をほどき、精神の安定や肝気の偏りを調えてあげることが大切です。苦味や香りの高い食べ物、体のほてりをおさえるもの、貝類、酸味のあるものを摂り入れます。

<おすすめ食材>
セロリ、小松菜、白菜、アスパラガス、春菊、しじみ、あさり、かき、ホタテ、レバー、クコ、柑橘類、梅、酢など。 
 

◆イライラ解消、気分スッキリ セロリとオレンジのさっぱり漬け

材料(4人分)
にんじん:1本
セロリ:1本
オレンジ:1個

(作り方)
1 にんじん、セロリは皮むき器で薄くスライスします。オレンジは1房ずつ薄皮をむき、むいたときに出た果汁はとっておきます。
2 ボウルにマリネ液の材料(サラダ油大さじ3、酢大さじ1、塩、こしょう各小さじ1/3)を入れ、1の果汁も加えて混ぜ、にんじん、セロリ、オレンジの実を10分ほど漬けます。

 オレンジの爽やかな香りが気を巡らせ、セロリの独特の香りが、不安や緊張を和らげます。
 

 

 

1―2 だるい・疲れやすい

 それほど無理はしていないのに、疲れやすい、だるい、いつも眠い、やる気が起きない・・・こんな状態が続くのは、案外つらいものです。
 中医学からみると、疲労には、精神的疲労と肉体的疲労があり、しばしばその両方が重なって、五臓六腑の精気が消耗されるために起こると考えられています。元気を出すには、気血を補うことが基本、とくに消化機能や肝腎の機能を高めることが大切です。

<おすすめ食材>
雑穀類、いも類、米、にんにく、にんじん、ほうれんそう、にら、春菊、牛肉、レバー、卵、うなぎ、えび、いか、クコなど。

 

◆疲労回復、長引く不調を改善する 柿グラタン

材料(2人分)
柿:2個
玉ねぎ:1/4個
ハム:1枚
牛乳:80cc
小麦粉:大さじ1
コンソメ: 小さじ1
塩、こしょう:適量
パン粉、 粉チーズ、乾燥パセリ:適量
バター:大さじ1

(作り方)
1 柿の器をつくります。ヘタから1/4あたりの位置を切り、スプーンやナイフでくり抜きます。くり抜いた身は細かく切ります。
2 玉ねぎはみじん切りに、ハムは細かく切ります。
3 フライパンにバターを熱し、ハムと玉ねぎを炒め、小麦粉を振るいながら加えます。
4 牛乳を少しずつ加え、ホワイトソースをつくる。とろみが出てきたらくり抜いた柿を加えます。
5 柿のカップにつめ、パン粉と粉チーズをかけ、トースターで7分ほど焼くき、仕上げにパセリをふります。
 
 
 

1-3 寝つきが悪い、眠りが浅い

 寝つきが悪い、眠りが浅いなど、いわゆる不眠と言われる症状はさまざまです。その原因も、身体に必要な水分や血液の不足による心身のバランスの崩れや、直接的なストレス、食べすぎによって体に熱がこもって心神を乱す、など、中医学では非常に細かく分類します。
 身体に不足しているものを補い、余分なものを取り去ってバランスを取り戻すこと、心身をリラックスさせることが大切です。香り成分が高く、眠りを誘う効果のある食材を取り入れるのもおすすめです。

<おすすめ食材>
小麦、大麦、しそ、レタス、セロリ、トマト、たまねぎ、牛乳、牡蠣、ほうれん草、しじみ、あさり、はちみつ、クコなど。
 

◆安眠ヨーグルトと桃のスープ

材料(1人分)
桃:1/2個
ヨーグルト(無糖):50g
生クリーム:小さじ2
塩・コショウ:適量

(作り方)
1 桃、ヨーグルトをミキサーにかけ、塩・コショウ、生クリームで味を整えます。

 桃は、肌の健康に役立つビタミンや、腸の健康に役立つペクチン、むくみ対策になるカリウムなど栄養が豊富です。
 オリーブオイルのような油と一緒に摂ると、ビタミンEが効率よく吸収できます。
 
 
 

1―4 なんでか太る

 食べている量は決して多くはないのに太る・・・。
 肥満は、陰タイプと陽タイプがあり、前者は体力弱めの水太りタイプ、後者は体力ありの堅太りタイプです。
 食事のカロリーを落とすことも、ときには必要ですが、まずは消化機能や代謝機能(発汗・利尿などの排泄)を高め、気のめぐりをよくし、余分なものを蓄積させない体をつくることを意識してみましょう。

<おすすめ食材>
豆類、雑穀類、冬瓜、玉ねぎ、セロリ、ねぎ、生姜、きのこ、海藻、こんにゃく、鶏ささみ、豆腐、豚赤身、白身魚、プーアール茶、柑橘類など。
 

◆お疲れ様を解消 黒胡椒入り味噌汁

(材料 4人分)
蓮根:50g
南瓜:50g
にら:1把
だし汁:800cc
味噌:大さじ3
酒:大2
黒胡椒:適量
 
(作り方)
1 蓮根、南瓜は食べやすい大きさに切る。にらは刻みます。
2 出し汁に酒入れて、蓮根とかぼちゃを煮る。アクは取ります。
3  蓮根と南瓜が煮えたら火を落とし、味噌を入れにらの順に加え、ひと煮立ちしたら火を止めて器に注ぎ黒胡椒を振ります。
 
 
 

1-5 肩こり

 長時間同じ姿勢をとっていたり、緊張やストレスが続いたあとなどに多くみられる肩こり。その原因は、気血の流れが滞ったことが深く関係していると言われます。
 運動やマッサージで凝りをほぐすのも大切ですが、食事にも、血液の循環をよくし、気の流れをスムースにしてくれるものを意識して摂り入れてみてはいかがでしょう。

<おすすめ食材>
しょうが、にんにく、玉ねぎ、にら、ねぎ、えび、さけ、サフラン、くず粉、葛根、シナモン、カレー粉、唐辛子、酢、柑橘類など。
 

◆肩こり解消 葛のあんかけごはん

材料(4人分)
温かいご飯:4人分
生しいたけ:大きめ6~7枚
しょうがの千切り:2枚分
☆鶏がらスープ:200cc(水200cc+鶏がらスープ小さじ1)/みりん:大さじ1/酒:大さじ1/オイスターソース:大さじ2/3
葛:適量

(作り方)
1 椎茸は軸を切りきれいに洗って水気を拭き取り、軸は千切りに。椎茸は全体に薄く片栗粉をまぶしておきます。
2 フライパンに少な目の油を熱し生姜を弱火で加熱して、香りが立ったら椎茸を軽く焼きます。少ししんなりしたら1の軸と☆を入れて煮ます。
3 水溶き葛粉を入れソースにとろみがつき、椎茸に火が通ったら、ご飯のうえにかけます。
 

 

1-6 目の疲れ

 目の検査では何も異常がないけれど、乾燥、かすみ、充血、視力低下などさまざまな不快症状を感じるのが、目の疲れ。
 最近は、スマフォの使いすぎによる目の乾燥・筋肉疲労が問題になっています。中医学では、目は体のさまざまな器官と深くつながり、健康状態は目にあらわれると考えられ、とくに肝機能の不調は目を見ればわかる、と言われます。身体が元気なときは自然に目も輝きます。

<おすすめ食材>
うなぎ、レバー、にんじん、かぼちゃ、春菊、ほうれん草、パセリ、卵、チーズ、牛乳、クコ、ブルーベリーなど。

 

◆目の充血、病後の疲労回復をする、パワーUP梨の肉巻き

材料 (2人分)
梨:1/2コ
豚バラ肉 :8枚
塩・胡椒:各適量

(作り方)
1 1/2個の梨の皮をむき芯をとり4頭分し、くし形にします。
2  豚バラを並べて梨を巻きます。巻き終わった豚肉に軽く塩とこしょうをします。フライパンに豚肉の巻き終わりを下にして並べ、中火で回しながら焼きます。
 
 

 

2 気と内臓を整える レシピ

◆カラダのお掃除 ヨーグルトあえ

材料(2人分)
バナナ:1本
きゅうり:1本
プレーンヨーグルト:1/2カップ
レーズン:大さじ2
オリーブ油:小さじ1
塩:少々

(作り方)
1 きゅうりは皮を縞目にむき、1cm幅に切り、バナナは皮をむいて1cm幅に切ります
2  ボウルにヨーグルト、オリーブ油、塩、きゅうり、バナナ、レーズンを入れてよく混ぜます。
 

◆元気をとりもどす 丸ごとたまねぎ

材料(2人分)
玉ねぎ:2個
とうもろこし:20g
鶏がらスープの素(顆粒):小さじ1/2
水:240ml
しょうゆ:小さじ1/2
こしょう:少々
 
(作り方)
1 玉ねぎは皮をむき、ポリ袋に玉ねぎ、とうもろこし、鶏がらスープの素、水、しょうゆ、こしょうを入れ、ポリ袋の空気を抜きます。
2 鍋に湯を沸かし、②を入れて30分程度加熱します。
 

◆気力回復 トマトと豚肉のキムチ炒め

材料(2人分)
トマト:1個
豚肉:50g
白菜キムチ:50g
☆酒:大さじ1
☆しょうゆ:大さじ2
☆砂糖:小さじ1/2
ごま油 大さじ1
 
(作り方)
1 トマト、豚肉、キムチは食べやすい大きさにきります。
2 Aを合せておきます。
3 フライパンにごま油をひき、豚肉に色が変わるまで炒め、トマト、キムチ、2を加えて全体にからめながら、1~2分炒めます。
 

 

 

3 疲労を回復して美しくなる

3-1 疲労には3種類ある

 疲労は、心身に受ける外的刺激(ストレス)が長く続くことにより本来の機能が低下する現象で、「肉体的疲労」「精神的疲労」「神経的疲労」の3つに分類されます。 
 
■肉体的疲労
 環境や生活習慣などにより肉体は疲労を感じます。具体的には、暑さ、寒さ、低気圧、高気圧、騒音、長距離通勤、長時間労働、睡眠不足、運動不足、不規則な生活、栄養不良、過食、偏食、病気やケガ、事故など。
 なお、病気やケガは肉体的ストレスですが、健康の喪失という点で精神的ストレスにとも考えられます。
 
■精神的疲労
 人生のさまざまな出来事から起因するストレスから、精神は疲労を感じます。
 体的には、就職、転職、昇進、左遷、失業、退職、残業、夜勤、人間関係のトラブル、結婚、出産、離婚、引越し、大切な人との離別・死別、将来への不安など。マイナスの出来事だけでなく、昇進や結婚、出産などの喜ばしい出来事でも環境が変化することでストレスになる場合もあります。
 
■神経的疲労
 長時間のデスクワークや、パソコンなどを至近距離で見続けることがストレスとなり、神経を疲労させます。
 神経的疲労は、脳の疲労とも呼ばれています。例えば、近くを見る作業をしたときに感じる目の疲れは、脳の疲れであるのです。普通に社会生活を送っていれば、誰でもこうしたストレスに直面することになります。しかし、もともと人間にはストレスから身を守る機能が備わっています。
 
 

3―2 疲労回復に効く食べ物

■ビタミンC
 細胞の酸化を防ぐ働きをします。また、ストレスが蓄積すると副腎からアドレナリンなどの副腎皮質ホルモンが分泌されますが、このときホルモンの原料としてビタミンCが大量に使われます。
 ビタミンCが不足していると、ストレスに対する抵抗力が弱まってしまいます。ビタミンCは水に溶けやすく、空気や熱でも壊れやすいので、できるだけ早めに生で食べるようにししょう。

<ビタミンCを含む食べ物>
いちご、キウイ、グレープフルーツ、レモン、ブロッコリー、小松菜、菜の花、みかん、柿など
 

■ビタミンE
 「若返りのビタミン」ともいわれるビタミンEは、細胞膜の酸化を防ぐほか、血管を若々しく保って血行をよくし、冷えや手足のしびれなどを改善する働きもあります。


<ビタミンEを含む食べ物>
ピーナッツ、アーモンド、アボカド、うなぎ、すじこ、はまち、ひまわり油、紅花油など

 
■亜鉛
 細胞の酸化を防ぎます。不足すると味覚障害や免疫力の低下などを引き起こします。

<亜鉛を含む食べ物>
牛ひれ肉、牛レバー、カキ、卵、チーズ、納豆、高野豆腐、切干大根、アーモンド、ピーナッツなど

 
■β-カロテン
 赤や黄色、橙などの色素成分であるカロテノイドの1種です。β-カロテンは体内に入るとビタミンAに変換されます。強い抗酸化作用のほか、目などの粘膜を保護する働きもあります。
 
<β-カロテンを含む食べ物>
しそ、もろへいや、にんじん、ほうれん草、パセリ、にら、春菊、あした葉、大根の葉、高菜漬けなど

 
■プロアントシアニジン
 ポリフェノールの一種です。抗酸化作用が強く、ビタミンEの50倍あるといわれています。美肌効果や病気予防効果もあります。

<プロアントシアニジンを含む食べ物>
ブルーベリー、ココア、アーモンド、ピスタチオ、クランベリー、ざくろ、赤ワインなど

 
■リコピン
 活性酸素を除去する働きがあります。疲労回復効果や、美容効果、アンチエイジング効果もあります。

<リコピンを含む食べ物>
トマト、パプリカ、グレープフルーツ(実が赤いルビータイプ)、すいかなど
 

■イミダゾールジペプチド
 イミダゾールジペプチドは、非常に高い抗酸化作用をもつアミノ酸で、疲労回復物質のFRの生成を助ける働きがあります。
 疲労回復効果はビタミンCより高いといわれています。

<イミダゾールジペプチドを含む食べ物>
鶏の胸肉、豚ロース、かつお、まぐろなど
 

■分岐鎖アミノ酸
バリン、ロイシン、イソロイシンなど3つの主アミノ酸が含まれており、これが筋肉を構成するたんぱく質を修復する働きをもっています。

<分岐鎖アミノ酸を含む食べ物>
肉・魚・乳製品・卵など

 
■コエンザイムQ10
 細胞のエネルギー生成の手助けとなる成分です。慢性疲労解消群の治療にも効果的です。

<コエンザイムQ10を含む食べ物>
肉・魚・野菜・卵など様々な食品から摂取可能

 
■クエン酸
 細胞のエネルギー生成を手助けする成分となっており、昔から疲労回復に効果的と言われています。

<クエン酸を含む食べ物>
レモン・梅干し・お酢
 
 

 

3―3 疲労を回復して美しくするレシピ

◆美肌へを目指す プルーンのベーコン巻き

材料(4人分)
プルーン:(種抜き):8コ
ベーコン:(薄切り):4枚

(作り方)
1 長さを半分に切ったベーコンをプルーンに巻きつけます。
2 巻いたところが下になるようにしてアルミ箔にのせ、180℃に熱したオーブンで約5分間焼きます(オーブントースターの場合は約3分間)

 

◆美容食 白きくらげのネギの卵炒め

材料(2人分)
白きくらげ:10g
ねぎ:1本、卵:2個
☆塩:少々
☆鶏がらスープの素:小さじ1/2
黒こしょう:適量

(作り方)
1  白きくらげはたっぷりの水に2~3分つけて戻し、石突をとって大きければ食べやすい大きさに切ります。ねぎも斜め切り、卵はときほぐし☆を加えて混ぜます。
2 ごま油でねぎを弱火でじっくり炒め、白きくらげを加えて炒め合わせたら卵を加えて大きく混ぜながら火を通し、黒胡椒を適量入れます。
 

◆若返り 栗の和え物

材料 (2人分)
キャベツ:80g
人参:1/2本
むき栗:4個
☆砂糖:小1
☆味噌:小1/2
☆みりん:小1/2

(作り方)
1 人参は縦方向に半分に切ってから斜めに薄切り、キャベツはざく切りに、栗は輪切りにしておきます。
2 キャベツと人参をさっとゆで、暖かいうちに☆を入れで和えます。
 

 

 

 

4 元気な身体は内臓からつくる 腸活

4―1 腸活にオススメの食材20選

 腸活にオススメの食材20選を栄養別にご紹介します。どれも腸活に役立つものばかりですが、自分に足りないと思った食材を多めに食べるように意識しましょう。

■善玉菌を直接摂取できる食べ物
(乳酸菌 ビフィズス菌)ヨーグルト、チーズ、漬物、納豆、キムチ、乳酸菌飲料
 
■善玉菌を増やす作用がある食べ物
(食物繊維)キノコ類、豆類、野菜類、ごぼう、大麦、ひじき
 
■オリゴ糖
たまねぎ、大豆、アスパラガス、にんにく、ねぎ、バナナ、玄米、コーヒー
 

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4―2 腸活レシピ

◆菌活 鶏とごぼうの油淋鶏

材料(2人分)
鶏もも肉:大1枚
ごぼう:1/2本
☆長ネギみじん切り:10cm
☆生姜みじん切り:1/2片
酢・醬油・砂糖・水 :各大さじ1
揚げ油:適量
片栗粉 :適量
塩・胡椒 :各適宜
酒 :大さじ1/2
わかめ:適宜

(作り方)
☆を混ぜておきます。鶏肉はひと口大に切り、塩ふたつまみ、胡椒少々、酒をまぶし、片栗粉をまぶします。ごぼうは長めの乱切りにし、水にさっとさらしてから水けをよく切り、塩・胡椒少々をふり片栗粉を薄くまぶします。
2 フライパンに油を1cm程入れて中温に熱し、1を揚げ焼きする。
3 油をきって器に盛り、混ぜた☆をかけ、わかめを添えます。
 

 

◆活性酸素の発生も予防する かぼちゃのハニーヨーグルトサラダ

材料(2〜3人分)
かぼちゃ:1/4個(300g)
きゅうり:1本、塩:少々
☆塩こしょう:少々/マヨネーズ:大さじ2/ヨーグルト(無糖):大さじ1杯
はちみつ:適量

(作り方)
1 かぼちゃは皮を付けたまま、ひと口大に切ります。ボウルにかぼちゃを入れ、ラップをかけてレンジ600Wで7分加熱し、温かいうちにフォークでつぶします。
2 きゅうりは2mmの輪切りにして、5分ほど置いてしっかり水気を絞ります。
3 1に2と☆を加えて混ぜ合わせ、 器に盛りはちみつを回しかけます。

 

◆腸へのあたため効果で冷え性改善にもなる! 玉ねぎラーパーツァイ

材料(2~4人分)
玉ねぎ : 1個
☆ 酢:大さじ5
☆水:1/4カップ
☆はちみつ:大さじ1
☆塩:小さじ1/2
生姜千切り:1片分
輪唐辛子:少々
ごま油:大さじ1

(作り方)
1 玉ねぎは薄切りにしてボウルに入れ30分空気にさらします。
2 小鍋に☆を入れて沸いたら火を止めて①にかけてよく混ぜます。
3 フライパンにごま油を熱し、生姜と唐辛子を炒めて②に加えて混ぜます。
 
 

 

 

5 免疫力を高める

5-1 免疫力を高めるためには

1 腸を元気にする 
 腸の中には善玉菌と悪玉菌、そのつどどちらか強いほうに付く日和見菌の3つに分けられ、善玉菌が多いと免疫力が高まります。
 脂肪の多い食事、ストレス、睡眠不足、冷えなどで腸が元気でなくなってしまうと、悪玉菌が増えすぎて免疫力が低下します。
 善玉菌を増やすには食物繊維を積極的にとることです。特にヌルヌル食品、オクラやモロヘイヤ、海藻、こんにゃくなど水溶性食物繊維を含むものは、善玉菌を増やし、便秘を解消し、免疫力を高めます。
 また、ヨーグルトに含まれるビフィズス菌は細胞膜に免疫力を高める働きがあり、ビフィズス菌が腸内で作る酪酸は大腸ガンを抑制するといわれています。
 

2 体を冷やさない
 体が冷えると、肩こり、腰痛、下痢、便秘、生理不順、貧血などのさまざまな不快症状が現れます。体の冷えは自律神経を乱し、免疫力が低下します。
 冬はもちろんのこと、夏でも冷房などで体が冷えないように襟巻きや靴下、腹巻などを利用して冷え対策をしましよう。
 

3 ストレス解消
 ストレスを受けると交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、交感神経が優位になり、その結果免疫力が低下します。ストレス解消は人によって様々な解消法があると思いますが、一番簡単なものが睡眠です。
 1日8時間は睡眠をとるようにしましょう。また、うつ症状の時は9時間の睡眠がとりましょう。さらに入浴もお勧めです。ぬるめのお湯につかってリラックスし、夜更かしをしないで十分な睡眠をとりましょう。

 

 

5-2 免疫力を高める抗酸化食品

 免疫力を高めるには、活性酸素を取り除く効果の高い抗酸化食品を積極的にとりましょう。抗酸化物質とはビタミンC、ビタミンE、ビタミンB群、β-カロテン、ポリフェノールなどで、野菜や果物に含まれています。
 
■免疫力を高める食品例
にんにく
 にんにくは、アリインというたんばく質が多く含まれていて、アリインが酸素に触れると、アリシンに変化します。アリシンは細胞内に浸透しやすく、酸素と結びつきやすい性質で、細胞膜や遺伝子の代わりに活性酸素に利用されて体外に排出してくれるのです。にんにくには、こうした抗酸化作用でがん予防や免疫強化作用に優れているので、1日1~2かけほどの適量を取ることをオススメします。
 
■バナナ
 バナナは白血球の働きを高めて免疫力を高めます。栄養価も高く、消化吸収抜群です。便秘を防ぐので腸内環境が整い、がん予防に役立ちます。
 
■かぼちゃ
 かぼちゃにはβ-カロテンが豊富です。β-カロテンは、粘膜などの細胞を強化して免疫力を高めます。またβ-カロテンには抗酸化作用もあり、老化やがん予防に効果があるといわれています。かぼちゃはビタミンCやE、葉酸なども含まれており、食物繊維も豊富なので、理想の健康食品といえます。
 
■ヨーグルト
 ヨーグルトは腸内の善玉菌を増やして免疫力を高めます。ヨーグルトの中に含まれる乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌には血圧上昇抑制やコレステロール値を下げる働きがあります。 また、インターフェロンの体内産生を促進するので免疫機能に有効です。


 
 

5-3 免疫力を高めるレシピ

◆抗酸化ファイター キャベツと鶏肉のオイマヨ炒め

材料(2人分) 
キャベツ:1/4個
鶏むね肉:1枚
酒:大さじ1
マヨネーズ:大さじ1
オイスターソース:大さじ2

(作り方)
1 キャベツをざく切りにします。
2 鶏肉は2cm角に切ります。マヨネーズ、酒と一緒に揉み込み、10分ほど置きます。(マヨネーズに漬け込むことでしっとりやわらかく仕上がります)
3 フライパンに2を入れ、中火で焼き色がつくまで焼き、キャベツ、オイスターソースを加えてサッと炒めます。
 

◆内臓クリーニング 押し麦のサラダ

材料(2~4人分)
押し麦: 1/ 2カップ
赤玉ねぎ: 1/4個
ミニトマト : 10個
パセリ : 1パック
塩 : 小さじ1/2
レモン汁 : 大さじ1
オリーブオイル : 大さじ2

(作り方)
1 玉ねぎは5mm角程度、ミニトマトは半分~ 1/4に切り、塩、レモン汁、オリーブオイルと和えておく。パセリはみじん切りにします。
2  押し麦はたっぷりの熱湯で10~ 15分ゆで、柔らかくなったらざるにあげて流水で冷まして水けをよくきります。
3 1と和えて冷蔵庫で保存します。
 

 

◆細菌・ウイルスガード こんにゃくときのこの甘辛煮

材料(2〜3人分)
こんにゃく:1枚
しいたけ:6枚
まいたけ:100g
しょうが(すりおろし):小さじ1杯
☆酒:大さじ1
☆みりん:大さじ1/2
☆砂糖:大さじ1
☆しょうゆ:大さじ2
だし汁:(だし:小さじ1/3杯、水:100cc)
ごま油:大さじ1

(作り方)
1 こんにゃくは格子状に切り目を入れ、手でひと口大にちぎります。しいたけは2等分します。
2 耐熱容器にうつし、かぶるくらいの水を入れてレンジ600Wで2分加熱し、水気を取ります。
3 フライパンに油を引かずに中火に熱し、2を入れて1分ほどから炒りし、ごま油、しょうがを加えてさらに炒め合わせます。
3 しいたけ、まいたけを手でほぐしながら加えて炒め合わせ、☆の調味料を加えて落し蓋をし、弱中火で10〜15分ほど煮詰めます。
 
 

 

6 夏バテ・心バテ改善編

 夏こそ心の病気を改善しやすい時期です。

(おすすめ食材)
あずき、きゅうり、らっきょう、そば、お茶類
 

◆大病を防ぎ、気分を落ち着かせるらっきょうご飯

 暑い時期のらっきょうは、気や血の巡りをよくし、冷え症や気分の滅入りやすい人にお勧めです。
 散血作用もあり、事故の後や怪我の後のあざが早く治ったり、大病の予防をします。
 
材料 (2人分)
ご飯:250g、らっきょうの甘酢漬け: 40g、青じそのせん切り:適宜、胡麻油:小さじ1/2
(作り方)
1 らっきょうは汁けをきり、薄い輪切りにします。
2 1を胡麻油とともに温かいご飯に加え、さっくりと混ぜます。器に盛り、青じその葉のせん切りをのせます。