『 陰陽師 おんみょうじ 1 騰虵 』
著:岡野玲子 原作:夢枕獏
デジタル版:2014年9月1日発行 発行所:株式会社 白泉社
【Amazonより】
平安時代、稀代の魔術師と恐れられた陰陽師・安倍晴明。
盟友にして管弦の道を究めた王子・源博雅と共に都の怪異に挑む。
第1巻には賀茂忠行と共に、
菅原道真率いる百鬼夜行に遭遇する少年時代の晴明を描く
プロローグ「安倍晴明 忠行に随ひて道を習ふこと」、
盗まれた唐伝来の琵琶・玄象にまつわる羅城門での凶事を描く
「玄象といふ琵琶 鬼のために盗らるること」、
僧・寿水のもとに夜な夜な現れる口の無い美女の謎を解く
「梔子の女」の2編を収録。
Amebaマンガで読みました。 (※無料)
安倍晴明 忠行(ただゆき)に随(したが)ひて道を習ふこと 五
◎ 七
玄象(げんじゃう)といふ琵琶(びは) 鬼のために盗(と)らるること 三七
◎一 三九
◎二 六九
◎三 九九
梔子(くちなし)の女(ひと) 一三七
◎一 一三九
◎二 一六三
資料 一八七
あとがき 一九五
(※P84、P85より)
安倍晴明:たとえば おぬしは 博雅という呪(しゅ)を
おれは 晴明という呪(しゅ)をかけられている人と
いうことになる
この世に名づけられぬ ものがあるとすれば
それは何でもないということだ
存在しないとも言える
源博雅:難しいな おれに名がなければ
おれという人は この世にいないということになるのか?
晴明:いや おまえはいるさ 博雅がいなくなるのだ
博雅:だが博雅はおれだぞ
博雅がいなくなれば おれもいなくなるだろう?
晴明:眼に見えぬものさえ名という呪で縛ることができる
このシーン 映画でもあったなぁ・・・・・・。
って 思いながら読んでいました。
『 映画 「 陰陽師 おんみょうじ 」 』(2001年・日本・117分・ドラマ)
監督:滝田洋二郎 脚本:福田靖、江良至 脚本:原作:夢枕獏
出演:野村萬斎、伊藤英明、今井絵理子、小泉今日子、真田広之
【Amazonより】
原作者・夢枕獏自身が書き下ろした完全オリジナル作品。
主人公・安倍晴明には、映画初主演となる野村萬斎。
晴明の神秘的なイメージとキャラクターを見事に表現している。
監督は「おくりびと」など優れた人物描写に定評のある滝田洋二郎。
2020年01月19日(日)
映画の時も思ったけど 今回も
“ 名は体を表す ” という言葉が頭をよぎりました。
まさしく 呪(しゅ) ですね。
恐るべし 晴明 って感じです。
(※P155より)
晴明:なあ博雅 そもそも霊とは何であろうな
博雅:おれに難しいことを訊くなよ
どーせまた揚げ足とるんだろ (←心の声)
晴明:霊もまた呪(しゅ)と同じものよ
博雅:また呪か!?
晴明:霊と呪を違うものとして見ることは むろんできるが
同じものとして見ることも むろんできる
ようは見方だ
原作の夢枕獏さんが書いている あとがきが面白かったです。
こちらの物語は
獏さんは岡本玲子さんに 岡本さんは獏さんの作品を
と 2人が同時期に思って その願いが叶った漫画らしいのです。
ステキな出会いですよねぇ。
映画を先に観ていたので
主な登場人物は分かりますが
エピソードは 映画とは別なので 楽しく読めました。
2巻までは無料なので 続けて読もうと思います。
それでは 立ち寄っていただき ありがとうございました。