ヤバすぎた管理教育の実態(約40年前 | 今日もいい天気だといいな

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管理教育の実態は、簡単に言うと「軍隊」みたいなもの。戦時中、他国ではありえないほどの団結力・統制力を持った日本国民の根底には、軍隊的な教育、生活基盤が確立されていたからではないかと思う。

 

集団行動など、一致団結して物事にあたることが得意な日本人のベースには、この軍隊的な教育が過去から延々根付いているからだと思わざるを得ない。

 

小学校に入学して、最初に言われたルールは「集団で登校する」ということだった。

 

毎朝、決まった集合場所に、決まった時間に集まって、年長の生徒がリーダーとなって下級生を連れて集団で登校する。登校中はきちんと列を組んで、決して車道にはみ出さないこと。

 

これだけ聞けば、特別変わったことではないように思えるが、他にも「私語は慎む」「学帽を必ず着用」「冬でも服装は下着を含めて3枚まで」など、細かくルールが決められていて、従わない生徒は教師から厳重に注意された。

 

女子はスカートの丈まで決められていて、「ヒザより長いスカート禁止」、また髪の毛も「耳下3cmのおかっぱ」、男子は中学生になると、全員丸刈りを強要された。

 

要するに、女子は「ワカメちゃん」、男子は「カツオくん」が理想の身だしなみというわけだ。サザエさんを地で行くスタイルである。

 

真冬でも下着含めて3枚までしか着れないとか、意味が分からない。どういう理由があって3枚なのか、子供ながらに疑問に思っていたが、そういう疑問を持つことすらいけないこととされていた。

 

とにかく従え。先生の言うことは絶対である。他人と異なった行動をすることは悪である。

 

管理教育とは、基本的にこのようなものであった。当然、親も洗脳されて「先生の言うことは正しい」と思い込まされた。

 

体育の時間でも、授業が開始されて先生の姿が見えると、軍隊のように小走りでササッと隊列を組み、ダラダラ歩くような生徒はひとりもいない。

 

また、2時間目と3時間目の10分ほどの短い休憩時間に、「業間体育」という名目で、校庭をマラソンする「業間マラソン」というよくわからないものもあった。

 

業間マラソンでは体操服に着替えていち早く校庭に集合しなければならないのだが、体操服を持ってくるのを忘れてしまった場合は、たとえ女子であっても下着だけのパンツ姿で走らされたりした。

 

今では完全アウトな事案だろうが、虐待だのセクハラだのパワハラだのといった言葉が全くない時代。生徒の人権など無いに等しい環境でもあった。

 

自分もたまに体操服を忘れてしまって、下着姿で全校生徒の前でマラソンさせられたことがあった。とても恥ずかしくて、思春期に差し掛かる年齢の場合は、かなり抵抗があったが「忘れた自分が悪いのだから反抗するなんてとんでもない」という自責の念の方が強く、管理教育の元では他人を責めるより、自分を責める方向へ持っていくのが基本的な教育方針であったと思う。

 

マラソンにしても、丸刈りにしても、そうする根拠ははっきりとはわからず、あくまでも「精神論」「根性論」の発想に基づく教育がほとんどで、まさに軍隊といってもおかしくなかった環境だったように思う。

 

今では知っている人も少なくなってきたと思うが、有名な「戸塚ヨットスクール」(これも愛知県)の事件も、教育と称した体罰が原因で生徒が死んだりしていたが、それでも一定の支持があったから驚きだ。これも体罰はアリだという管理教育の影響なのか。自分も教師から教育の一環として普通にビンタを食らったことがある。今なら一発アウトだが。

 

こうして教育された人間が成長して大人になるとどうなるのか、それは追々書くことにするとして、次回は学校・教師全体で体裁を繕う為に、自分に対して行われた、詐欺にも近い実際の体験を書こうと思う。