こんにちは、
長女のミカタ、となみなおこです。

皆さんは、東田直樹さんを
ご存知でしょうか?

会話ができない重度の自閉症という障がいをもちながら、自閉症や、童話などについての本を書いている作家さんです。

(東田直樹オフィシャルブログは → こちら)

彼が8年前に書いた本
自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない中学生がつづる内なる心/エスコアール

が、今世界20カ国以上で翻訳をされ、ベストセラーになっているそうです。

その本を、
日本語が読めるアイルランドの作家、ディビッド・ミッチェル氏が見つけ、初めて英語に翻訳してからのお話が、NHKの番組になっているのを見ました。
(放送については → こちら

彼は、言葉を口で交わすことはほとんど出来ないのですが、パソコンと、キーボードの順番にアルファベットが並んだ文字盤シートを使って日本語でのやりとりができます。

東田直樹さんについては、ホームレスの方々が自立のために街角で販売している
ビッグイシュー誌のコラムで知っていましたが、実際に映像で拝見するのは初めてでした。

この番組、再放送(9月13日午後3:05~4:05)もあるので、ご興味ある方は是非そちらをご覧頂きたいと思うので、詳しくは書きませんが、

この番組では、
東田直樹さんが8年前に書いた本が、翻訳されたことで改めて世界中で読まれることになって、世界中で自閉症の子どもを持つ親達が
「子どもの声が聴こえたと感じた」
「子どもの感情の中に入れたと感じた」
と深く結びつきを感じ、励まされ、そして、子どもに寄り添うことが出来た例がいくつか取り上げられています。

ある父親は、これまで不可解でイライラしていた自分のノートへの子どもの落書きが
「僕もお父さんみたいにお仕事してるよ~」という表現だとわかって、息子とのコミュニケーションが楽しくなったり、

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手を焼いていた、止めても止めても長時間跳びはねるという息子の行動の意味がわかって、彼が自由を感じるなら、と、1年に15足も靴をはきつぶした息子が足を痛めないようにと、両親がトランポリンを買ったり。
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そして、
家族の受け止め方が変わると、子どもたちの行動も変わることが見えてきました。

番組に取り上げられた
東田直樹さんの言葉です。

親御さんへ
子どもの前で泣かないでください
子どもが一番望んでいることは
自分を受け止めてくれる場所と
親の笑顔です。


ほんとは、これは、
自閉症の子どもだけではない、
すべての子どもの願いかも
しれないですね。

本の中で、
東田直樹さんはこんな風にも
書いています。

そばにいてくれる人は
どうか僕たちのことで
悩まないでください

自分がつらいのは我慢できます

しかし自分がいることで
周りを不幸にしていることには
僕たちは耐えられないのです

思いはみんなと同じなのに
それを伝える方法が
見つからないのです。

とてもわかりやすく、
そして真っ直ぐなお願いですね。

東田直樹さんは、
あまり目を見ての
コミュニケーションは取れないし、
会話の中で
突然脈絡のない言葉を叫んだり
します。

ただ見ただけでは、
彼がそんなことを思っていることは
わからないのです。

見えないから
そう思っていないのだろう、

など勝手に判断してはいけない。

これは
どんな人間関係でも同じかも。

そんなことも思いました。

いろいろ考える機会となった
番組でした。
再放送、チェックしてみて下さいね。