となみなおこです。

最近、いくつかのきっかけがあって、
家庭とか家族についてよく考えます。

特にパートナーが出来て、結婚などで一緒に住むことになると、
自分の持っている「家庭や家族はこういうもの」というイメージと、
自分の現実がちょっとずれている違和感を感じることって
ありますよね。

家族ってこういうものじゃないの?
妻ってこういうもの
夫ってこういうもの
親ってこういうもの


自分が育ってきた中でいつのまにか作られた家庭のイメージ。
なかなか他の家庭はどうなのかを知らないことが多いので、
家族ってこういうものというイメージは、
だいたい自分が育ってきた中で経験した以上のものでない
ことが多いような気がします。

私自身が持っている、夫や妻、夫婦関係のイメージは
やはり両親のイメージでしたし、
家族の中でのコミュニケーションも、
自分が育ってきた家庭でのコミュニケーションを
「普通の家族間コミュニケーション」って思っていました。

けれど!
実際夫と二人で生活を始めてみると、びっくり。
自分は母のようには「妻」をできていないし、
夫も私の父のような夫ではない!
夫の実家での親子のかかわりも、
私が知ってる家庭での会話やかかわりとは全然違う…
まさにカルチャーショックです。

私の場合は、苦手な家事による劣等感と罪悪感で
ウダウダになってたところ、
ある日夫が「得意な方がやればいいんじゃない?」
と言いました。
もしかしたら、彼は自分がした方が早いし上手いと
思ったのかもしれません(^◇^;)
でも、その一言で私に新しい視点が生まれ、
自分がとっても楽になったのを覚えています。

まぁ、私自身は、それがきっかけで、
勝手に思い描いていた私の夫像を
彼に当てはめることが少なくなり、
夫の言動に「え!?」と思ったときにも、
まー、私も彼の当たり前とずいぶん違うかもしれないしなぁ、
と流せるようになりました。

だって、義母みたいに
何か言いたいことがあっても黙って受け止め、
家族の誰よりも家のことに早く気づき、
日頃食べる塩辛は全部美味しい自家製、という奥さんには、
残念ながら私なれませんもん・・・;;

私には想像するしか出来ませんが、
それこそ子どもがいる場合は、
子どもへの接し方、学校についての考え方、
子どもの将来への期待や関わり方についての二人の
「当たり前」は違うことが多いのでしょうね。
戸惑い、違和感…うん、すごいだろうなぁ。

子どもがいない我が家であっても、
このように一旦違うことを受け入れた私であっても、
生活していく中で、新しい発見はいまだにあります。
小さなものも、嬉しいものも、
ときにはショッキングなものも含めて。
もちろん、お互い様だと思いますが。

そして10年がたち、ふと気づいたとき、
私たち夫婦は今、自分たちの間で生まれた
「我が家の当たり前」に囲まれているなぁと思いました。
もちろん、良いことも悪いことも含めて。

だから思ったんです。
結婚して一緒に住むようになって以来、
私たちはじたばたしながら、
新しい家庭を作ってきたんだな、と。

どっちの家庭のコピーとか、そういうことではなく、
違う環境の二人が出会って折り合いをつけながら、
今自分たちの周りで起きている嬉しい現実も
寂しい現実もしんどい現実も、
受け止めたり、影響を受けたりしながら
出来上がる、新しい家庭。
きっと、私たちが育ったそれぞれの実家の家庭も、
そうやって出来上がってきたんだなぁと思います。

私の身近にある、それぞれの実家、
きょうだいやイトコたちの家庭、
見渡してみても、どれひとつとって似たような家庭は
ありません。

だから、いま、
ウチの家庭変なんじゃない?とか、
こんな形の家庭あり得ない、とか
思っていらっしゃる方がいらしたら、
それが、自分たち家族としてあり得ないのか、
世間一般の家庭と比較してあり得ないのか、
視点をどこに置いて見てるかを、
感じてみていただきたいです。

時代が変わるとともに、社会の当たり前も変わってきていて、
それによって家庭内の当たり前が変わってくるのも
当然のことだと思うのです。

たとえば、
お母さんが働いていてお父さんが家を守る家庭
だってあるし、
パートナー同士という形でそれぞれの子どもがいながら、
婚姻関係以外の形で子どもを一緒に育てている家庭だってある。
障がいや病気を抱える家族がいらっしゃる家庭では
その家庭ならではの当たり前があるだろうし、
介護も家庭の当たり前に変化を与えそうです。

と思ったきっかけのひとつ。
面白いものを紹介していただいたのです。

友人で、
大阪で「おや's すくーる」(http://oyas-school.jimdo.com/)を主催し、
地域の子育て&親支援をしている河岡美希さんは、
幼稚園で長年お仕事をされ、
ご自分も3人の男の子を育てられ、
さらに新たに保育士の資格にチャレンジされている
スーパーウーマンです。

保育士試験のテキストにあった
「家庭のもつ機能」についてブログで紹介してくださいました。

「保育士試験テキストより」
http://s.ameblo.jp/oyas-school/entry-11758055083.html

●家庭のもつ機能●
①衣食住の基本的欲求を満たす維持機能
②安全と温かさを与え、養育する機能
③愛情欲求や所属欲求を満たす機能
④自立や独立への欲求を満たす機能
⑤お互いの自尊心や有用感を高めあう機能
⑥失敗を乗り越える「蒸気発散」機能
⑦「楽しむ」「気楽にやる」機能



文字づらはかなり堅苦しいですが、要は、

安全で、愛情を感じられて、
ここに帰ってきていいんだな、これが私の居場所だ、
私はここで存在していいんだって感じられて、
子どもが自分の足で歩いていけるよう見守られているなと感じられて、
失敗しても前に進めて、楽しい場所、
ま、いいや、次頑張ろうって感じられる場所。


そういう場所であれば家庭って呼んでもよいよ
ってことですね。

ポイントは、家族がそう感じているか、だなぁと
思います。

結果的にこういうことを家族が感じられる
っていうのが大事なのであって、
そこに至るやり方や形は、
別にそれぞれの家庭で全然違ってもいいし、
いろいろな出来事があっても、
そっちに方向が向かっていれば
それでいい、
そう理解してしまっていいんじゃないかな、
って思うことにしました。

周りからどんな風に見えるか。
そりゃぁ、完全に気にしないことは難しいですけれど、
たぶん、どの家庭も、
見せていない自分の家庭ならではの個性的な現実
はありますって。
人には言わないけど、
うちはこんなところ変わっている。
けど、家族が支え合っててイイ感じ♪
って思っていればいいんじゃないかな、
って、そう思うんです。


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