先日書きました
NHK朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」からの展開、
見ていない方もいらっしゃるので、
少しご報告。

「なんで普通に出来ないの!!」と
長女ふ久(ふく)にどなってしまった母親め以子(めいこ)。

あの後、冷静さを失って
当本人の娘が聞こえるところで
「あの子は変だ!!」と大声を出しそうになった
め以子は、義母の機転に救われます。

長女のふ久の耳を塞ぎ、
「あの子は・・・」のあとを
「世界一のべっぴんさんや!」と
大声で言ってかき消してくれたのです。

おかげでふ久はショッキングな言葉を
直に聞かずにすみ、
また、夫から言われた一言もあって、
一晩かけてめ以子は頭を冷やすことが出来ます。

それからは、少し距離をもって、
ふ久を見守るスタンスをとれるようになったように
感じます。

「まぁ、そのうちわかるようになるんじゃないかな
って考えるようにした」という言葉が出てくるように
なりました。

そんな一連の出来事の中で、とても印象的だったのが、
め以子の義父母、つまり、
ふ久のおじいちゃん、おばあちゃんの関わりでした。

耳を塞いで大声を出してふ久を体当たりで守ったあと、
「私は何をしてもとにかくこの子が可愛くて可愛くて
 仕方ないねん」と、ふ久の寝顔を見ながらつぶやく
おばあちゃん。

ふ久は学校で火を出してしまったのですが、
その原因が彼女の物理的な「なぜだろう?」という
疑問のせいだということに気づき、
「そうやったんかぁ、ふ久が知りたかったのは
これやったんかぁ」と好奇心いっぱいに
ふ久の疑問によりそい、一生懸命
ふ久に重力などの力についてわかりやすく説明する
おじいちゃん。

ある意味、「かわいいなぁ」
「この子は面白いなぁ」と言って
孫を守るおじいちゃん、おばあちゃんの関わりは、
多少無責任といえるかもしれません。

でも、見ながら、昔は
そうか、初めての子育てにキリキリとなってしまう
若いお父さんお母さん、そしてその子どもたちは、
無責任に子どものことをヨシヨシしてくれる人たちが
そばにいて、その人たちに助けられてきたんだなぁ、
と感じました。

今は、核家族が一般的ですし、
おじいちゃん、おばあちゃんとの
接点もそこまで頻繁ではないので、
ママさんが一人で不安もショックもすべて抱えて
優しい役目も厳しい役目も同時に背負って
子育てしなければならないという形がありますよね。

また、おじいちゃん、おばあちゃんの視点も
社会の変化とともに、少し変わってきているかも
しれませんし、家庭によっては、昔でも
おじいちゃん、おばあちゃんがそういう存在ではない
家庭もあったと思います。
(私の実家もそうではありませんでした)

でもね、
ふ久ちゃんのおじいちゃん、おばあちゃんのように、
無責任に「あなたは面白いね!」「その視点はすごいね!」
って好奇心いっぱいでその子に寄り添ってくれる存在、
大丈夫、大丈夫、ちゃんと育つから、って
のんびり構えてくれている存在が近くに一人でもいると、
子どもはそこで自分を持ち直すことが出来ることも
あるでしょうし、
実は、ママさん自身も、
ときには厳しい言葉を言う必要がある母親の役割
を安心して果たせるのかもしれない、と思いました。



おじいちゃん、おばあちゃんでなくても、
誰かがそれを出来たらいいんだろうなと思います。

もちろん、そのときにその「無責任さん」は
絶対にママの悪口を子どもに言ってはいけないでしょうし、
ママの立場を十分理解して、それをサポートする気持ちを
持っていないといけないでしょうね。

今の「ごちそうさん」の西門家は、
おじいちゃん、おばあちゃんがそういう役割を
しっかり果たして、め以子のことも、孫たちのことも
温かく見守ってくれているので、
め以子も知らず知らずのうちに、のびのびと子育て
出来ているのだと思います。

もしも、今、子育てをなさっていて、
周りに「あの人はいつも子どもに甘くて困る」って
思っている方がいたとしたら、
ちょっと視点を大きくもって、
お子さんを取り巻く環境の中で、ご自分がいて、
他の人たちがいて、その中でのその方の役割を
ちらっと考えてみてもいいかもしれません。
もしかしたら、お子さんにとっても、
実はママさんにとっても、いてくれるとありがたい存在
だったりして。

この「無責任さん」
今の世の中ではとくに、実に必要な気がするんです。
たたく人もいると思いますが、
昔よりもうんと、逃げ場がない場所に追い込まれている
大人も子どもも多いのではないかと思うんですよね。

私の中で、むくむくと湧いてくる想いが生まれ、
今、何が出来るか考え始めています。
形が整ってきたら、お知らせさせてくださいね!

そして・・・

大人の女性にとって”無責任”に自分をヨシヨシ出来る場
とも言えるのではないかと思ったので、
ワークショップを改めてご案内しようと思います!

↓↓↓
ワークショップ
「充実の1年にするために、まずは自分自身を抱きしめよう」


1月24日(金)ランチをいただきながらのワークショップ
まだ若干席の余裕がありますので、
ご興味ある方、是非いらしてくださいね。

場所もランチもとっても素敵です♪



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