私が陸前高田市を訪ねたのはあの大地震・大津波から2年後だった。

さらに9年後の今は新しい街の建設が進み、あの彫刻が置かれていた体育文化センターは “夢アリーナたかた” として再建されたという。甚大な被害を受け、その上に職員7名のうち6名が犠牲となった博物館もこの秋には新しい建物で再開するという。

さらに1958年に建てられた石川啄木の歌碑は、2度も津波で流されたが昨年12月に3度目の歌碑が建てられたという。

11年前の災害は人々の命をはじめ多くのものを奪い去ったが、今日までの年月は多くのものを生み出して人々の生活は着実に歩みを進めている。

あの修復された彫刻は今はどうなっているだろうか。

出来れば陸前高田市を再訪したいという思いが大きくなっている。