好天に誘われて裏高尾の沢の道を歩いた。
途中のバスの窓からは満開の梅の花がたくさん見られたが、
沢の道はようやく春が、といったおもむきでまだ寒々としていた。
水辺の岩の近くなどで春の到来を教えてくれるのがハナネコノメの花
1cm もない小さな花だが白と赤がまことに鮮やかで印象的
毎年見る大きな群生がだんだん小さくなっていくのが心配だ。
山の自然は変らないようで変っていく。しかし変るようで変わらない。
毎年ほぼ同じ場所に姿をみせ、花を楽しませてくれる。
キクザキイチゲ(上)もアズマイチゲ(下)も姿を見せていた。
どちらも林の中で孤独を愛するようにパラパラと清楚な花を開いていたが、
アズマイチゲのほうが光に敏感なのか花を閉じているのが多かった。
今日の散歩はこれだけで十分満足だったが、ほかの花たちも待っていてくれた。(続く)