もうひとつは、最近評判のインターネットの会社「Google」がつくって無料で配布している「Google Earth(グーグルアース)
」という仮想の地球儀みたいなやつです。
ひとつの球体としての地球から、ある地域、ある一点を選び出して、拡大して見ることができるのです。
この「Google Earth」では、北朝鮮の上空から彼の国を見下ろせます。
皇居の上から、あのなかにはどういう建物があるのかも見られます。
エッフェル塔にもすぐ行けるし、アマゾン川を航空写真でたどることもできてしまいます。
小さいところでは、私の住んでいるマンションの屋上も見られます。
こんなふうに、自分では「このごろ地図に親しんでる」と思っていた私に、この「日木地図帳」は、いい意味でもわるい意味でも旧式のものに見えていました。
しかし、現物が到着したら、旧だの新だの思うこと自体が虚しいことだとわかりましたよ。
重たいし、デカイけれど、こいつを開いて大きな誌画を見ているときの快感は、デジタルの地図を見ているときと、あきらかに違っているのです。
なにが違うのかは、よくわからないまま、「なるほどなるほど」とばかりに、地図を読んでいる内分かりました。
物語を読んでいるように、おもしろいのです。
地図は地図なのですが、なんだかそのページそのページに人がいるような気配があるのです。
おそらく、この本をつくった方々は、現代の技術を駆使しているのでしょうが、そんなふうに思えない。
どちらかといえば、手書きの地図のような雰囲気が漂っているのです。
雑に「やっぱリアナログはいいですよね」と言うわけにもいかないし、本の地図帳は電気も通信費もいらなくていいね、とも言いにくい。
でも魅力を感じているのです。