今日はとっても気候が良かったですね。

隣の敷地との境に生け垣があり、
枝が隣の敷地にまで伸びていたので、
剪定しました。

程よい汗が出てきましたが、
風もあり、とても心地よかったです。

やっぱり気候が良いと、
つらい作業も心地よくできますね。

さて、今日は、
私が知っている怯えた経営をやっている
経営者のご紹介です。

彼は、毎月、月末になると、
売上の達成状況や、
目標に対する見込み値を
報告させるようにしています。

もともと、
無理な目標設定をしているため、
目標を基準にした売上の達成状況は
芳しくありません。

昨年対比では増加していますが、
目標値を昨年対比170%とかにしているため、
目標に対しては常に未達の状態です。

部下がそれをそのまま報告すると、
「こんなの社外役員に報告できるか!」
と、一喝し、
見込値として、目標値に近い報告をさせます。

そして、更に、その見込値を達成させるために、
「新たな施策」を追加で報告させます。

しかし、月を締めてみると、
もちろん未達なので、
未達分を翌月の目標値に積み増して、
更に高い目標値を設定させます。

そして月末には・・・

先月と同じやりとりの繰り返しです。

先月末は、
為替が円高に振れたことから、
更に危機感を高めたらしく、
GW中に、挽回の数字を盛らせるように、
ハッパをかけているようです。

この状況を、傍から見て、
どう思われますか?

他人事ではない、と考え、
私もそのようにする、という
経営者の方もいらっしゃるでしょう。

一方で、数字の辻褄を合わせた所で、
本質は何も変わっていないんじゃないの?
更には、部下を疲弊させるだけで、
本当に踏ん張らせないと行けない所は、
力尽きて、踏ん張れなくなるから、
かえって危ないんじゃないかなぁ、
と考える経営者もいらっしゃるでしょう。

時には、危機感を持って、経営に臨む、
というスタンスもアリです。

しかし、その危機感が慢性化し、
それがどんどん強くなってくると、
自分を安心させるための報告をさせるようになり、
T社の粉飾決算ではありませんが、
常に実態と乖離した数字を見ながら、
・次の施策、
・新たな施策、
・確度の高い施策・・・
と、自分の不安を埋めるための、
報告を求めるようになります。

そして、達成状況が悪いと、
部下に対して、
「君たちは信じられない。
 私を安心させるような報告をしてこい!」
と、
自分が指示しているにも関わらず、
その報告すら、疑念を持つようになってしまっています。



こんな経営スタイル、どう思いますか?

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あなたは、何を怖れているのですか?
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この社長は、表面的には、
「社外取締役に報告できない」
と言っていますが、
株主総会が近くなれば、
「株主に報告できない」
となるでしょうし、
実の所、本心は、単に周囲に怯えているのです。

資金繰りが厳しいとか、
本当に「危ない」時には、
危機感で操れますが、
単に自分が「怖い」と思っていることに対して、
周囲も、部下も、
助けてあげよう、
力になってあげよう、
とは思わないものです。

じゃあ、どうすれば良いのでしょう。

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あなたが経営を通して、
実現したいことは何ですか?
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世の中にこの技術を広めたい、
このサービスを伝えたい、
この感動を味あわせたい・・・

企業を経営することを通じて「伝えたい価値」と
それに対する「自分の想い」があれば、
それを伝えるだけで、
人は支えてくれますし、
ついてきてくれます。

しかし、
自分が富を得たい、
自分の優秀さや偉さを見せびらかせたい、
と思っていては、
誰も、協力すらしてくれません。

残念ながら、
この経営者は、このことに気付くまで、
自分が何かを怖れ、
部下に恐怖政治を行い続けるでしょう。

世の中には、
恐怖を与える以外の方法で、
経営をする方法はあるのです。

ご自身で起業をされた方は、
初期の段階で、
この心理状態の変化に
気付くチャンスがあるのですが、

サラリーマン経営者の場合、
下手をすれば、
これに気付くことなく、
任期を終わらせることになるかも知れません。

折角、経営を通じて、
人と一緒に活動をするのですから、
もっと笑顔で、
お互いに信頼しながら、
ビジョンに向かった活動をしていきたいですよね。


いかがでしたか。

今日は、
「不安を解消するための報告が欲しい」
をテーマに、

どうして恐怖政治をしてしまうのか、
どうしたら恐怖政治から逃れられるのか、
について、
自分の見栄のために経営するのではなく、
自分の想いを持ち、
それを伝えるために経営をする
スタンスに変わることができれば、
自らが怯えることから開放されることについて
説明しました。

当協会には、
このようにマインドをイノベートする方法があります。

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