先日行われた、EPSDC Stage Ⅳ イエテボリエンドコース3回目の
メイントピックは、『根管形成』でした。
EPSDCコースメンバーの先生方の中には、Stage l 診断学ベーシックから受講され、
Stage ll アドバンス、Stage lll ペリオ&カリオロジーと、臨床システムを積み重ねて、
いよいよイエテボリエンドStage Ⅳこのトピックを待ち続けて下さっていた先生もいらっしゃると思います。
多くのエンド講習会は『根管形成』にかなり時間を費やす傾向がありますし、
HANAも、根管治療において『根管形成』は花形のトピックだと思っておりました。
近年はロータリーファイルでの根管形成が普及し、根管形成が単純化されると同時に
根管治療への注目も集まってきております。
今回の実習である根管長拡大に、デンツプライさんの協賛にて、
実習機材:X-smart plus,ウェーブ・ワン® ゴールド, プロテーパー・ネクスト®を
使用しての実習も行われました。
しかし、根管形成を完璧に行えば、根管治療は本当に成功するのでしょうか?
今回は、それらの答えを学ぶことができたエンドコース3回目でした。
まず、
スカンジナビアの歯内療法では、
''感染根管'' と ''感染していない根管'' で考え方が変わります。
これは前回の作業長決定でもそうでしたが、根管形成も同様です。
さらにどうしたら、
根を壊さず、問題を起こさず、形成できるのかを考えていきます。
ここは、実は非常に難しいですよね。
最大限に根管内の細菌数は減らしたい。最小限の侵襲で,,,,,,。
患者さんのために、エンドの成功率を上げるためにも、ベストを尽くしたいところであります。
先人の研究が余さず紹介され、まるでタイムマシーンに乗っているかのような講義が
続き、根管治療の旅は、スカンジナビアエンドの基本的形成コンセプトに到着するのでした。
スカンジナビアエンドが多く先人の研究の賜物であることに、
また、今の時代に学べたことに感謝しながら、症例ごとの根管形成について考える講義が続いていきました。
講義と共に実習でも形成の確認を行いました。
知識は整理出来ても、実際の臨床ではそう上手くは行きません。
根管治療の奥深さを感じる瞬間です。
そこを、この宮下エンドコースの素晴らしいインストラクターの先生方により、きめ細やかに受講生の先生方がその壁を乗り越えるサポートをしてくださるのです。
今回は長年宮下エンドコースを支えて下さる岩田先生のケースも紹介されました。
惚れ惚れするケースでした
また懇親会もあり、一次会ではヘルシーにこだわり野菜鍋/二次会ではジャンキーに激辛唐辛子料理をツマミに紹興酒ブラインド比較研究を行いました(笑)
さて、
次回開催は4月、''根管充填''について学んでいきます。
イエテボリエンドの根管充填のコンセプトとはいかに。こうご期待です!!!
HANA.
コース事務局からお知らせ
事務局に「Stage Ⅳのエンドコースだけの受講はできないか?」とお問い合わせがございます。
EPSDCコースは、Stage l のイエテボリ診断学ベーシックコースから始まり、
臨床に必要な順番に学んでいく研修コースとなっております。
まず診断学をキチッと学び理解しそうしてから実際の治療(手技)へと
繋げていきます。
この順番でエンドの治療を学んでいただければ、最新の材料を使ってみても、エンドのテクニックだけを研ぎ澄ましていくだけでも、どうにもならないことがきっと理解していただけると思われます。
本当に重要な部分を飛ばして治療を進めても治せないのです。
エンドコースのご受講は、Stage l 診断学ベーシックを修了してからの受講となりますことを、どうぞご了承くださいませ。
今年の秋9月開催となっております。
お申込みはEPSDC研修会 六本木コース事務局までお問い合わせくださいませ。
EPSDC研修会 六本木コース事務局
epsdc.course@gmail.com
cell 090-1553-8211 (月、祝お休み)
東京国際歯科 受付デスク03−5544−8544
宮下 裕志 の書籍シリーズ
クインテッセンス出版(株)
続編は、
イエテボリエンドのアドバンステクニック
ペリオ&カリオロジー 治療と予防
EPSDC臨床システム ー理想的な歯科医療を目指してー