窓辺に置いたぬいぐるみの色がいつの間にか抜けていた。
お気に入りの洗濯バサミが、ある日突然「バキッ」と砕けた。
何もしていないのに、なぜ壊れるんだろう?──その“犯人”、もしかしたら紫外線かもしれません。
紫外線は、見えないけれど確実に「壊している」
紫外線は太陽から降り注ぐ目に見えない光。
それ自体は自然な現象ですが、実はとてもエネルギーが強いのです。
プラスチック製品は長時間紫外線にさらされると、分子構造が壊れ、柔軟性を失ってパリパリに。布団バサミや洗濯バサミ、物干し竿のプラスチック部品が突然割れるのはそのためです。
さらに、繊維製品も無事ではありません。
ぬいぐるみやカーテン、クッションなどは、紫外線によって染料が分解され、色あせや変色が進行します。
つまり紫外線は、ゆっくりと、しかし確実に、モノを壊していくのです。
紫外線は人間にも影響を与えている
モノを壊すほどの紫外線です。
当然、私たちの体にも良くない影響を及ぼします。
• シミ・そばかすの原因
• 肌の老化(光老化)
• 白内障など目のダメージ
• 皮膚がんのリスク
実際、肌の老化の8割以上は紫外線によるとも言われており、「モノの劣化」は私たちの肌や健康の未来にもつながっているのです。
紫外線対策は“モノと人の未来”を守ること
紫外線は見えない敵ですが、対策は可能です。
モノの対策:
• UVカット素材を選ぶ
• 室内に取り込む
• 紫外線を通しにくいカーテンやフィルムを活用する
人の対策:
•UVカット素材のウエアを着る(曇りの日も)
• 帽子・日傘・サングラスを使う
• 紫外線が強い時間帯(10〜14時)は直射日光を避ける
紫外線は“人とモノを壊す自然の力”
紫外線は、決して「悪」ではありません。
でもその強い力が、私たちの身の回りのモノを傷め、同時に私たちの肌や健康にも深く関わっていることを、忘れてはいけません。
ぬいぐるみが色あせていたら、それは自分の肌も同じようにダメージを受けているサインかもしれません。
紫外線に気づいたときが、対策の始めどきです。
大切なモノと、自分自身を守るために。
今日から、紫外線対策を意識してみませんか?