オゾン層が破壊されUVカットとUV-Bが増加する!strong>

地球の上空には、高度500km付近にまで大気層が広がっています。
大気層には地上の光合成で作り出された酸素が約21%含まれています。
この酸素は大気の循環で、成層圏の上層にまで届けられます。
ここまで運ばれてきた酸素は、太陽から放射される240んmよりも波長の短い紫外線照射を受けて、オゾンに変化します。

生成されるオゾンの濃度は、成層圏の高度約25km、富士山の約7倍の高さで最大になります。
大気層の中に存在するオゾン濃度が高い大気層がオゾン層と呼ばれます。
この成層圏の中のオゾン層が太陽から放射されてくるUV-Cを完全に吸収するために、UV-Cは地上には届きません。
オゾン層は、さらにUV-Bの一部を吸収します。
オゾン層が減少すると地上に届くUV-B量は増加します。

オゾン層がUV-Bの地上に届く量をコントロールして、地球の生き物を守っています。

実は、オゾン分子の紫外線吸収スペクトルは私たち生き物の遺伝子DNAが紫外線で傷つくスペクトルとほぼ一致しています。
つまり、オゾン層が破壊されなければ、生命体の遺伝子DNAに傷をつける紫外線UV-Bは、増加しないので、地球上の生き物はこれまで通りに生存できるのです。
オゾン層は何十億年もの間、生命体を紫外線UV-Bから守る地球の保護ベールとして働いてきたのです。