マル:こ...ここは...うわぁっ!
[切り裂く音]
マル:あつっ!なん...なんだよ、ここ。やめろ!こ、こっちに来るな!!やめてくれ!!
[ざっ]
カトリーヌ(魔):目を開けろ。
マル:な...何?何が起きてるの!?
[砂利道を走る音]
マル:貴方が助けてくれたのですか?ありが
カトリーヌ(魔):黙れ。とにかく隠れるぞ。いいな。
マル:は、はい。
[ざっドサッ]
マル:いっ...いたたた。ありがとう...ございます....。
カトリーヌ(魔):ウルサイ。同じ事を2回言わせるな。私は貴様を助けたわけじゃない。貴様に聞きたいことがあるだけだ。
マル:それは構いませんが....あの...ここは一体?
カトリーヌ(魔):コレで忠告は最後だ。殺すぞ。私の質問に答えればいい。何故、貴様は堕天した。
マル:神の怒りに触れたからです。
カトリーヌ(魔):そんな形式通りの答えを聞きたいんじゃない!これは貴様が望んだ結果なのか!?それともやはりあいつらは裏切られたのか!?
マル:裏切られた?あいつら?一体何のことですか!?
カトリーヌ(魔):何のことだかわからないだと?あぁ...今すぐココから放り出してバラバラに引き裂かれる姿を笑ってやりたいよ。
マル:え...。
カトリーヌ(魔):私は貴様を知っている。貴様も私を知っている。こんなに見てくれが変わっちゃ気がつかないだろうがな!あははははははは!!だから私は忠告したんだ、天使なんぞに関わっちゃいけないと。自らの存在を代償にしてまで解放してやるようなヤツじゃない、貴様は何が起きたか自覚すらしていない、自分が何をしたか何もわかっちゃいない!!
マル:まさか...
カトリーヌ(魔):気付くのが遅いんだよ!貴様が友達だなんだと甘ったれた事を吹き込んで騙した奴らの仲間だよ。いや、仲間だったモノ、だ。今は変化が進んで少し前の記憶ですら危うい。
マル:....カトリーヌ...さん?みんなは!?みんなはどうなったの!?
カトリーヌ(魔):それはこっちが聞きたいね。仲間はどうなった。
マル:みんな...消えた...。
カトリーヌ(魔):どういうことだ!私はあのクソッタレの神と契約したんだ!!ハロウィンの夜に人間の前に現れることが出来なくなってもいい、だから、彼らは彼らの世界で静かに暮らさせてやってくれって。その代わり、私は魔物に堕ちると...そう契約したんだ...消えた?帰ったんじゃなく、消えた?
マル:どういうこと?みんな無事なの?
カトリーヌ(魔):ヤツらは最後に何て言った?
マル:ありがとう。友達だ。早くパパとママの所にって
[激しく叩く音]
カトリーヌ(魔):契約は...私は何を間違えた...どこで騙された...ヤツらはもう、どこにも存在していない。
マル:ど、どうして!?
カトリーヌ(魔):貴様を無限の苦しみから解放するために、自分達の存在を差し出したんだ。それを止めるために私は一人で神の元へ行った。そしてこのザマだ。その上、契約は守られなかった。薄々わかっていたよ、貴様の姿を見たときから。
マル:みんな...消えた...わたしの....ために....
カトリーヌ(魔):あぁそうさ!傑作だろう!!笑え!笑えよ!!!!私と同じ所へ堕とされたとは言え、お前は以前の姿のままだ。どうだ、私のこの醜い姿は?自分だけが綺麗なままで存在しているのは最高の気分だろう?だが、それもココで終わりにしてやるよ。最初に言っただろ、私は貴様を助けたわけじゃない...せめて自分に仲間が居たことを覚えているうちに...消してやる。
マル:わかりました。罪を償わせて下さい。いえ、これだけでは不十分なのは重々承知しています。でも、いまの私にできることは、きっと、これしかない。
カトリーヌ(魔):そうだ。これしかない。しかし、許されることなど、何もない。
[鋭利な刃物を振り上げる鋭い音]
さとり(魔):なんつってなー!お前バカじゃねぇの?また泣いてんの?泣き虫ーあははははは!

