子ども1は幼稚園から行きたがらない子で、小学校はちょいちょい保健室登校、

中学はトータルで半分くらい行って、一貫校だったからそのまま付属の高校に進学したけれど

1年生の秋くらいにどうにも出席が足りなくなって退学した。

 

ずっとずっと長い年月、子ども1にとって幸せってなんだろう

この子がハッピーにいられるためにはどうしたらいいんだろうって考えて来た。

 

イジメとか具体的な行きたくない理由があっての不登校ではなく

親の私にもカウンセラーも児童精神科医もよく分かってなかったし、たぶん本人にも分かってなかったと思う。

発達検査をうけても、はっきり発達障害というのでもなく、

でもIQはやや上に飛び出ているという感じ。

だから登校しないことでバトルもしたし、平日の昼間に海に行ったりもしたし、試行錯誤の連続だった。

 

よく、子どものあるがままを受け止めようって聞くんだけれど、

それってなんだろうって思っていて、今でも答えなんて見つからないまま。

現状をあまりに肯定すると成長しなさそうだし、否定し過ぎたらダメな子扱いだし、

たぶん、本人がやっていること、やろうとしていることを見守って、求められたら助ける、とかそんな感じかな。

 

NHKのETV特集で「うずまきファミリーと子育て村」というドキュメンタリーを見て、涙が止まらなかった。

親が色々考えて、こんなところで育てたらどうだろう、こんな環境だったらどうだろう、

幸せを願ってあれこれやってみるんだけど、子どもってやっぱり一筋縄では行かなくて

不登校になったり、グレてみたり、ひきこもったり。

でも終わらないように思われた長い長いトンネルをふっと抜けたように感じる瞬間が来るのかなと思えた。

うちの子ども1はどうだろう。

 

そして私自身のことも考えた。

子育てってどうしても自分の経験を参考にしたり、自分の価値観を軸に考えてみたりするけれど、

私は私なんだな、ということ。

子育ては自分の価値観を伝えることって聞いたことがあるんだけど、

それはもしかしたら違うのかもしれない。

 

親って、子ども自身のトンネルを抜ける力を信じて見守るしかできないんだろうな。