うちの子どもたちは3歳差。1人産んだら、なんとなく兄弟はいた方がいいかな~的な感じで2人目も産んだ。自分もダンナも2人兄弟だったし。私はもう一人いてもいいかなと思ったんだけど、日本に帰ってきたらお金がものすごくかかるので諦めた。

 

上の子(鬱)は特別に感受性の強い独占欲の強い子どもだったみたい。なので兄弟が生まれたことにものすごい拒否反応を示した。もちろんかわいがってくれる時も仲良く遊んでいる時も多いんだけれど、自分の生存の根本が揺らぐくらい衝撃的なことだったらしい。

 

ママをめぐるライバル出現!という感じ。

 

だから不登校になったんだろうなというのはうっすら気づいていたし、気づいていたから不登校でも仕方ないかと思って、下の子がいない間にたっぷり甘えさせてあげようと思ってたんだけど、それとは別に「やらなきゃいけないことをやれてない」という感覚はずっと残ってしまったようだ。

 

それで愛着障害に近い症状を出すようになったと今の私は理解している。もっというと境界性人格障害のような症状を見せる時もある。どちらも家庭の病理。養育者とアタッチメントが形成できていないと聞く度に、私はそんなにダメな母親だったかな・・・と納得いかないような、すっきりしないものを感じていた。

 

3歳まではフランスにいて私も自由気ままに子どもと楽しく暮らしていたので、3歳までの愛着形成は問題ないと思う。とするとやっぱり兄弟の誕生かなと思う。

 

そこで上の子は「特別であろうとすること」によって下の子というライバルに勝とうとしてきた。ある時期までは優秀であることによって、それがきつくなってくると今度はマイナスの方向で。

 

上の子は20歳になった今、3歳くらいの育ち直しをしていると思う。そして、積極的選択をすることとその結果を引き受けることというやり残した発達課題に挑んでほしい。

 

親としては、子どもに脅迫されている気にならないこともない。それぐらいしてくれなかったら死ぬよ?的な。

 

いじめなどの特別な理由のない不登校から脱却するのは並大抵のことではない。環境が変わったら出来るようになるとかそういうレベルの話しではない気がする。私もこの17年、悩みに悩んで色んな人に助けてもらい、ここ7年くらい月に1回心理学を教えてもらっていることで見えて来たものがある。何度も何度も教えてもらい、自分でふっと納得できるまで考えて子どもと話して。子どもにも成長と共に気づきがあって。

 

特別であろうとしなくても、私はここにいるよ。