境界知能の子どもが高校3年生になった。進級もいつもギリギリ。高3になる時も、たぶん「情報」と「英語表現」はアウトだったのをなんとかしてくれたんだろうなぁという成績。書道が5、体育4,あとは2ばっかり。評点2.5。

毎回、定期試験の後に赤点(30点以下)をカバーするための特別課題をやっている。英語は致命的に出来ない。国語は先生に「これだけは覚えてくれば赤点回避できる」というプリントをいただいている。学年に50人しかいない小規模な私立ならではの手厚さでとても感謝している。

 

あまりに成績が悪いので、小学校からずっとLD(学習障害)ではないかと疑っていたんだけれど、小学校の担任にはLDっぽい特性じゃない気がすると言われ、中2の時に本人の希望でWISCⅣを受けた。ちょっと前に上の子が受けたから興味をもったみたい。それで、全体的にもIQが低めだが、言語分野については本当にギリギリの境界域にあることが分かった。以来、保健調査書にも書き、スクールカウンセラーに結果も見せてサポートをお願いしてきて、理解してくれた先生と、イマイチ分かってないのか配慮に及ばないと思っているのか・・・という先生といるものの、お引き受けした以上は卒業までお預かりします!という校長先生の力強い言葉に励まされ、だましだましやってきた。幸い、本人のキャラクターは明るく、勉強以外は意欲的で部活では部長として顧問に褒めてもらったり、ボランティア活動をしたりしているので、人物としての評価はしてもらっていると思う。

 

とにかく身体を動かすことは得意だから、高2の時の担任に教えてもらいスポーツ系の専門学校を見に行き、そこが楽しそうというのですっかり専門に行くものだと思っていた。受験勉強もしなくていいし、評点を気にせずとにかく卒業さえできればいいし、入学してからも勉強にはそんなに悩まされずに済みそうと進路が決まってホッとしていたのに、今頃になって体育大に行きたいと言い出した。

 

一緒に受験の種類について調べた。スポーツ推薦は高校総体とか何かの大会で入賞しているとか実績がないといけないので無理。指定校推薦は体育科がないので無理。あとは一般入試か総合選抜。一般入試は国語と英語が試験科目。総合選抜は評点3が必要。どっちも現時点で絶望的。

 

憧れの大学に行くためなら頑張れるのか、今までの経験が辛くて勉強に対する心のシャッターが閉まっている状態から解放されるのか。専門より大学の方が学費が高いし、塾に行くならその分もかかるけど、なんとかそちらは頑張る(ダンナの稼ぎだけど)から、悔いのないようにと祈るばかり。親として最後の踏ん張りどころか!?