・「中間搾取」が横行する 業界の『闇』
「稼げない人」の給与明細 ２０２０年１２月２２日号 『週刊SPA！』 記事より
私たち自身(漫画・イラスト担当の在日コリアン友人含む)、ジャンプ漫画との“触れ合い”は９０年代～００年代初頭ごろの作品に限っていて、スラダンや北斗の拳、ドラゴンボールとワンピース(３０巻まで)しか分からないのですが、こと『作品が有名』でも、原作者(漫画家)は別に、それを下支えする映像作品(アニメ)制作の「クリエイターの惨状」は目を覆いたくなるものがある。
近くに「絵描き」がいるので強く実感するのですが、「見てくれは楽そう」でも“絵を一つ仕上げる労力”がどれだけのものかは・・・実際にイラストや漫画を制作される方々ならご存じでしょうが、ましてや劇場版クラスの「高度な技能」を持つトッププロが描く構図なんてものは、あらゆる意味で「しんどい」のが目に見えていることでしょう。
すでに、『アニメ私塾』の室井康雄氏がご自身の動画チャンネル(散歩配信)で述べているように、そもそも「デスクワーク」が、歴史的にも「狩猟中心」として設計されてきた“人間の体”に合っていないことから始まり・・・、絵描きの適正労働時間は５～６時間で、最長が８時間・・・さらに健康維持(絵のクオリティにも繋がる)での、運動(筋トレ/有酸素運動)なども考慮すると、現実のアニメーターの勤務体系がいかに滅茶苦茶なものかがお分かり頂けるでしょう。
概ね“自己肯定感の低い”アニメーターをスタジオが騙して、「まだまだお前は未熟だから薄給で良いな？」と洗脳して、それを見た新人アニメーターらは「あの人でさえ×〇円なのだから、自分なんて・・・」と思い込む『負のスパイラル』が完全に出来上がっているらしい。
これでは日本のアニメが「死に絶える」のも時間の問題だろう。。。
・市場原理(金融資本主義)は 文化や生活をころす
ゼロから描く意味なし！！創作とは選ぶこと！！ - YouTube
これはアニメーターに限った話ではない。
『マイナス１℃の家』という強烈なキーワードをもとに(知人の銀行支店長エピソード)、単身赴任でロクに家族との時間も過ごせず、子どもは既に高校生となり・・・・今のご時世「退職金すら危うい」というのに、ひたすら「会社(組織)に尽くすことの危うさ」が、まさに“社会の教訓”を表している。
高い学費を払って、受験戦争や職場成績を経て“勝ち得たもの”が「そんなもの」ならば、いよいよ“社畜人生”の理不尽さは頂点に達するであろう。
『一度限りの人生』の時間を、自分にとって有意義な・・・大切な人々と過ごすために使えず、「社会人」という外部の刷り込みで、傍から見れば哀れでしかない辛い状況を、半ば思考停止で受け入れた先は・・・「粗末に使い捨てられる道具」として終わるかもしれない。
まさに『リクルートスーツの先は闇』という話です。
45歳以上は誰も助けてくれない時代到来【終身雇用崩壊】 - YouTube
そのような社会システムで・・・どれだけ頑張っても「マイナス１℃の家」しか得られないばかりか、終身雇用制度が崩壊した現代日本において、会社員の立場はますます危うくなるばかりです。
もちろん、ごく一握りの「勝者」はいますが、殺伐無慈悲な『ゼロサムゲーム(奪い合い社会)』において、その周りは“死屍累々”という構図です。
・それを「変えうる唯一の手段」が 『政治』なのだが・・・
前回の記事で、コロナ禍における「資本主義の矛盾」が露呈したことをお話しましたが、そこで登場された大西つねき氏と、高校生・大学生諸君との対談でも・・・大西氏の街頭演説を無視する大人たちの表情が、いずれも「仕事に疲れ切った」虚ろなものであるのは象徴的でした。
高校生、大学生ゲストで政治の話（Live配信2020/12/14） - YouTube
現代の民主主義は「まことに不完全」で、ごく一部の「大金持ち」だけが、人権(政治的発言力)や時間の自由を与えられ、そのほか大多数はボロボロになるまで働かされ、いずれも思考力を奪われる形となり、結果的に金融資本家の“脅威とならないレベル”にまで「無害化(従順化)」されている世の中において・・・バカ高い選挙費用(日本)だとか、軍産複合体に嫌われたトランプ氏が「落選」したりと・・・こうした現実が『金融封建主義』の貴族政治下に成り立って、私たち一人ひとりは、“彼らの畑”を耕す「卑しい小作人」に過ぎないのです。
<参考資料>
・２０２０年１２月２２日号 『週刊SPA！』 記事
・Youtube動画 『ゼロから描く意味なし！！創作とは選ぶこと！！』
・同 『45歳以上は誰も助けてくれない時代到来【終身雇用崩壊】』
<ツイッター>
【歴史学を学ぶ大切さを伝えるブログ(ふーくん)】
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