前回の記事

 

‐近くて遠い国 朝鮮 本編4(地理について)‐

 

 

 

『南北朝鮮』

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/

 

 

・10兆ドルにのぼる天然資源

 

北朝鮮には10兆ドルの価値に相当する天然資源があるが、制裁のため、採掘したり輸出したりできず、東西両方に、その富を自分の懐に入れようと、平壌の機嫌を伺う有力な人々がいるのは確実だ。おそらく金の支持基盤は、これまでの(私の国ニュージーランドを含め)実に多くの国々同様、朝鮮民主主義人民共和国の主権放棄に同意し、圧力を和らげるため、一極の塊に加わるよう説得される可能性がある。

 

マスコミに載らない海外記事 

『マドゥロが勝利し、北朝鮮が核を保持するのを私が願っている理由』

 

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/post-633a.html

 

ご覧の通り、北朝鮮には天文学的な規模と思えるほどの経済資源がある。

 

一言であらわせば、「宝の山」です。

 

すでに識者から指摘されている上で、当然あらゆる面で「狙われる」のは確実だが、北朝鮮としても今までの主権国家としての強かな外交があるので、先々の未来、とりわけ自民族の経済発展や地域の平和と投資のために「有効に使われれば」、欧米からの主権放棄による圧力や、政府転覆による攻撃をかいくぐることが出来るのではないかと思う。

 

 

・主な地下資源

 

朝鮮にはきわめて豊富多様な地下資源がある。鉱物の種類は三〇〇種を越え、そのうち有用鉱物は二〇〇種をかぞえている(一九七一年現在)。とくにタングステン、モリブデン、マグネサイト、黒鉛、重晶石、金、雲母および螢石の八種の埋蔵量および産出量は、一九四〇年代の統計でいずれも世界のベスト・テンにはいっていた。

 

・時事通信社 『朝鮮要覧1973』現代朝鮮研究会 21~22頁より

 

 

 

 

『タングステン』 (Wikiより)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%B3

 

 

『モリブデン』 (同)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%B3

 

 

『菱苦土石(マグネサイト)』 (同)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%B1%E8%8B%A6%E5%9C%9F%E9%89%B1

 

 

『黒鉛(グラファイト)』 (同)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%88

 

 

『重晶石(バライト)』 (同)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E6%99%B6%E7%9F%B3

 

 

『金』 (同)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91

 

 

『雲母(マイカ)』 (同)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B2%E6%AF%8D

 

 

『蛍石(フローライト/フルオライト)』 (同)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9B%8D%E7%9F%B3

 

先にも引用したように、欧米からの一方的制裁により、これらの資源がほとんど「手つかず状態」にあります。

 

 

・石炭

 

 

『朝鮮地図』 (時事通信社 『朝鮮要覧1973』現代朝鮮研究会より)

 

朝鮮で産出する石炭は、無煙炭、褐炭、泥炭三種類である。総埋蔵量は約七九億トンと推定され(一九六二年現在)、全羅北道を除くすべての地域に埋蔵されているが、その八〇%以上が北半部に集中している。

 

『同』 22頁より

 

 

『褐炭』 (同)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A4%90%E7%82%AD

 

褐炭は咸鏡北道が総埋蔵量の約九〇%を占めており、ほかに咸鏡南道、平安南道、江原道、慶尚南・北道などの地域でも産出される。朝鮮の褐炭は良質で、汽車、原動機、発電用に使用されるとともに、人造石油の原料あるいは製鉄用コークスの代用品としても利用されている。

 

時事通信社 『朝鮮要覧1973』現代朝鮮研究会 同頁より

 

 

『無煙炭』 (Wikiより)


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E7%85%99%E7%82%AD

 

無煙炭は平壌を中心とする東西八〇余キロメートルの地帯、すなわち平安南道の南部および北部の炭田と、平安北道球場郡一帯に多く埋蔵されている。無煙炭はまた、北では咸鏡南道、江原道、両江道、慈江道の一部、南では江原道南部の三陟、寧越、忠清南・北道、慶尚北道、全羅南道、京畿道の一部に埋蔵されている。

 

時事通信社 『朝鮮要覧1973』現代朝鮮研究会 22~23頁より

 

 

『泥炭/草炭(ピート)』 (同)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%A5%E7%82%AD

 

泥炭は平安北道の海岸一帯、黄海南道の南部地方に多く、 咸鏡南道、京畿道、忠誠南道、江原道南部にも若干埋蔵されている。

 

朝鮮の地下資源で最大の弱点は、製鉄用コークスの原料となる粘結炭素が産出されないことと、石油の埋蔵がまだ発見されていないことである。ただし、石油については近年、黄海、東シナ海などの海底油田調査に着手されるようになった。

 

時事通信社 『朝鮮要覧1973』現代朝鮮研究会 23頁より

 

 

・鉄鉱石・合金用鉱物

 

 

『ニッケル』 (Wikiより)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%AB

 

 

『クロム』 (同)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%A0

 

 

『マンガン』 (同)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%B3

 

 

『コバルト』 (同)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%88

 

 

『ジルコン(風信子鉱)』 (同)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%B3

 

 

『ベリリウム』 (同)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0

 

 

『タンタル(タンタリウム)』 (同)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB

 

朝鮮では鉄鉱石はその大部分が北半部に埋蔵されている。もっとも大きな埋蔵区域は咸鏡北道の茂山一帯で、埋蔵量は約一三億トンと推定されている。この地域の鉄鉱石の品位は約四〇パーセントである。また、咸鏡南道の利原および端川一帯と江原道の襄陽および三陟一帯、西海岸地帯である黄海南・北道の載寧、殷栗一帯と平安南道の价川、江西などにも良質な鉄鉱石の埋蔵がある。

 

合金用鉱物資源としては、タングステン、モリブデン、ニッケル、クロム、マンガン、コバルト、ジルコン、ベリリウム、タンタリウムなどがある。箪笥店のおもな埋蔵地は黄海北道新坪郡一帯である。そのほか咸鏡南道大興郡、平安南道の陽徳地方、平安北道の昌城、江原道の金剛山一帯と寧越郡、忠清南・北道、慶尚北道の一部地方にも埋蔵されている。モリブデンのおもな埋蔵地は黄海北道で、ほかに咸鏡南・北道、江原道、全羅南道、慶尚北道にも埋蔵地がある。

 

時事通信社 『朝鮮要覧1973』現代朝鮮研究会 23~24頁より

 

 

・非鉄金属鉱

 

銅鉱は両江道の甲山鉱山、慈江道の厚昌鉱山、咸鏡南道の端川鉱山などから大量に産出し、慶尚南道、平安南道、黄海北道にも多金属鉱として埋蔵されている。亜鉛をともに包含する鉛・亜鉛鉱は北朝鮮の各地と南の慶尚北道にある。マグネサイト鉱は摩天嶺山脈を中心とする咸鏡南・北道地域に三六億トン以上が埋蔵されている。

 

『同』 24頁より

 

 

『ダイアスポア』 (Wikiより)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%82%A2

 

 

『明礬石(みょうばんせき)』 (同)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E7%A4%AC%E7%9F%B3

 

 

『霞石(ネフェリン)』 (同)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9C%9E%E7%9F%B3

 

 

『藍晶石(カヤナイト/カイヤナイト)』 (同)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%8D%E6%99%B6%E7%9F%B3

 

また、ダイアスポアー、明礬石、霞石、礬土、玄岩、藍晶石などが各地にある。

 

時事通信社 『朝鮮要覧1973』現代朝鮮研究会 24頁より

 

 

・貴金属鉱

 

 

『銀』 (Wikiより)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8A%80

 

朝鮮はむかしから産金国として名高く、一九三九年当時、全国六五一三の金属鉱山のうち金鉱山は六四パーセントを占め、同年の純金生産量は三一トンであった。金鉱は平安北道の雲山地方にもっとも多く、黄海北道、平安南道、全羅北道、江原道、忠清南道にも多く分布している。の産出も多い。

 

時事通信社 『朝鮮要覧1973』現代朝鮮研究会 24~25頁より

 

次回は、建設資材や黒鉛、植物、水資源についてお話します。

 

 

<参考資料>

 

・時事通信社 『朝鮮要覧1973』現代朝鮮研究会

 

 

<ツイッター>

 

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