前回の記事
‐朝鮮学校生徒のイラスト集7(下描きは納得いくまでやろう)‐
友人のタンブラーでは先行公開されていますが、彼の読み切り作品『ヘタレ男物語』のキャラクターたちを、カラーイラストで仕上げるという企画をやっていて、これは第二弾目の作品であり、この前の三人の女子たちのイラストは、その後に作られたものでした。
具体的な「制作の手順」は、前にお話した通りで、絵において最も重要な「素体づくり」からはじまり、関連する資料を集め、大まかな線を引いて、ある程度キャラクターを描いたら、トレース台という専用の機材を使い、描いた原稿用紙を裏返して「デッサンの狂い」をなくし、それをまた元に戻して、最初に描いた線を消し、トレース台で透かしているので、裏に描いたキレイな線を再びなぞって、正しい形へと整えていきます。
描くキャラクターは、劇中の中盤で登場した、空手家の「チヘちゃん」です。
ペン入れが終わったものです。
この段階で、証券用インク(黒)で「ベタ塗り」する範囲と、カラーインクで「グラデーション」を作る範囲をさだめます。
また、あとでシャーペンの文字は消します。
今回使用するカラーインクは、中でも一番あざやかな『ドクターマーティン』です。
すでにインクポッドを見ても、色の綺麗さが表れています。
これが完成図ですが、ただこの『ドクターマーティン』、ものすごく定着性が弱く、特に重ね塗りを施すと、手で触っただけで、色素が手に付着してしまい、扱う時にはかなりの注意が必要です。
必ず使用するときは、デッサン用のフィキサチーフ(本来鉛筆や木炭の粉を紙に定着させるもの)を用いて、着彩後には、まんべんなくスプレーで吹きかけてあげるのが一番です。
そして保存方法についても、トレーシングペーパーでしっかりと保護することも忘れず、絵自体を汚さないためには、絶対に欠かしてはいけない作業なのです。
・漫画イラスト倉庫 https://strongpaperline.tumblr.com/
<参考資料>
・友人の監修
ブログランキングに参加しております。
皆さまのご支援が頂けるとありがたいです
(下のバナーをクリック)