すでに、Tumblrでは先行公開されていますが(友人アカウント)、私のブログでも制作過程を含めて紹介していきたいと思います。

 

 

下描き(シャーペン)で、描いているキャラクター自体は、友人が描いた読み切り漫画『ヘタレ男物語』のヒロインのヤンちゃんですね。

 

 

前の記事でもお話したように、デッサンの狂いをなくすために絵を「反転」して、わかりやすく言えば紙を裏返しにして、それをトレース台という専門の機材を使って、利き腕からくる誤差を減らし、線を整えています。

 

 

これが正面図。うーんかわいい♪

 

 

ペン入れを終え、新たな下描きに移ります。

 

 

 

下描き終了。

 

再度ペン入れに移ります。

 

それと付言する形で、どうして左の全体図を先にペン入れしたのかと言うと、すべてシャーペンで下描きしてしまうと、いざペン入れの際に、いろいろと動かしながら作画作業に入っていくので、手で下描き線を汚してしまい、後処理が大変になるからです。

 

 

ペン入れとベタ塗りが終了し、いよいよ着彩作業に入ります。

 

 

まず黒となる部分(髪の毛、まつ毛&眉毛、チマチョゴリ)を塗っていきます。

 

大体色の塗る順番としては、コピックペンのW1→W3→W4→W5→W6と流れ、もっとも暗い部分だけにW7を使い、最後に全体的にW2をかぶせていきます。

 

この「重ね塗り」の工程は、水彩の色塗りと全く同じです。

 

 

次に肌とタイトルを塗っていきます。は主にE00をベースに、E01→E02という順番で塗っていきます。またタイトルの色「ヘ」→Y17、「タ」→BG23、「レ」→B63、「男」→R22、「物」→BG01、「語」→V05という具合になります。ヘアピンYR31をベースに、YG00で濃い箇所を塗っています。

 

 

だんだん完成に近づいていきます。

 

白のソックス体育館シューズは、共にBG000をベースとして、B60→BV31という具合に色を重ねていきます。

 

またチョゴリの上部分の襟も同様の色です。

 

さらに体育館シューズのラインの色は、YG06をベースに、BG23→YG04の順番で塗っていきます。続いてに関しては、アジア人なので瞳部分が茶色と想定して、E31→E35と塗り、白目の部分は、BV31という若干紫がかった色で塗っています。これは友人が模写修行時代に、ナルトのイラストの白目部分が、薄い紫色で塗られていたので、大作家の技術を吸収した上で、そのような色の設定になっています。

 

 

一応これで色塗りは終了です。やはりどうしても背景の筆ムラは解消できず、プロの漫画家(大御所)のイラストでも、同様の箇所が見受けられたリと、コピックの性質上どうしようもないのかなと、最近では描いた友人も割り切っているようです。

 

最後に口の色は、全体的にR11をベースにして、暗いところR22で重ね塗りしています。

 

また制作過程に不要になってしまったインクの線は、ドクターマーティンのホワイトで消しています。

 

以上が、友人の描いた『ヘタレ物語』ヒロインのヤンちゃんのイラストでしたが、気になるのは、この絵の「元となった資料」を友人がTumblrに公開していて、拝見した私も少々ビビりました(笑)

 

 

 

なんとも猛々しい男性のヌード写真でしたwwww

 

余談として、アニメ私塾の室井康雄先生がおっしゃられていたことですが、絵を作っていく上での「素材」(資料)というものは、自分の自撮り写真だったり、描くキャラが女の子だとして、描く自分が男だったとしても、イラストを描く上で「問題なく使えるもの」だとしていました。

 

もちろんそのためには、多くの男性や女性の絵をひたすら描いて(模写やポーズ創作など)、己自身にインプットしていく作業が必要です。

 

絵の素人である私からしたら、「男性→女性(それも十代の少女)」ですら描けてしまうのだなと、ひたむきに練習を重ねていけば、描ける幅がこんなにも広がっていくことに驚きました。

 

 

・漫画イラスト倉庫 https://strongpaperline.tumblr.com/

 

 

<参考資料>

 

・『MALE NUDE COLLECTION メール・ヌード・コレクション』視覚デザイン研究所・編

 

 

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