https://www.youtube.com/watch?v=a2K8DdXKNC4
２ｃｈ創設者のひろゆき氏が、動画の中で、日本の天皇制を「妄信させるシステム」を作ったことがすごいとして、天皇個人の資質ではなく、「日本人ならば天皇を信じなければならないよね」という『構造を作ったこと』自体に着目していました。
話の中で、美濃部達吉が天皇機関説を唱えて「不敬罪」にされたことを持ち寄ったり、過去の戦争で、昭和天皇の能力値でやったことは、驚くほど少ないことも指摘していました。
ここからが面白いのは、その話を聞いた人々の反応です。
https://www.youtube.com/watch?v=a2K8DdXKNC4
リアル／ネット問わない我が国の言論空間として、北朝鮮や韓国の批判は嬉々としてする反面、自国の「君主」を批判されると、たちどころに感情的になって、ロクな論理も構築できない始末。日本人はつくづく余裕がないと思います。
なんで天皇に対する「意に沿わない意見」を持ち出されることが、そんなに嫌なのか、そもそもなぜ「不快に思う」のか。それぞれの御託はさておき、コメントを拾ってみると「帝王学を学んでいるからすごい」だとか、別に学んでいようともいなくてもすごいとは思いませんが、ひろゆき氏を「一気に嫌いになった」という意見もあって、推測するに、それまで好意的だったが、天皇はすごくない話をされて、かなりヘソを曲げられてしまったのか、普段は「反日的なコメント」をした途端「日本から出ていけ」と言うくせに、ひろゆき氏に「日本で住んでからモノを言え」という理不尽な言論空間を求めたり、どんなにガラの悪いクズでも、言動に似合わず「陛下」と呼んだり、「死ねや」と叫んだり、そもそも軍部の独裁によって無謀な戦争に突き進んだというのに、それに対して「神輿の天皇」の無力さに気付かないおバカさんがいたり、天皇における国内のタブーな言論しかり、論理を越えた「洗脳」によって成り立っているとか思えません。
すでに「皇」に対する異常な固執ぶりからも見て取れるように、それは「中華文明圏の国」である証明として、中国の皇帝制度を模したのは言うまでもありません。
もちろんそれは、天皇やその一族を「皇族」と呼ぶこと、天皇が書いたり読んだりする文書を「詔書」としたり、天皇の一人称を「朕」、臣下の者に「陛下(帝)」と呼ばせたり、現治世の君主を「今上」とするのも、中華皇帝のエピゴーネン(卑しむべき亜流)である証左です。
他にも、大唐帝国以後の中華律令体制の導入(冊封)から、それまで「大王(オオキミ)」だった人間が、ある日突然「天皇」を名乗り、国内だけの制約はあるにせよ、中華皇帝のそれと同じ振舞いをするところからも、親族に「親王」の地位を与え、続く封建五等爵(公・侯・伯・子・男)の制度も、あからさまな「中華主義の階級制度」のもとで、「皇帝(天皇)」→「国王(親王)」→「封建諸侯」→「その家臣」という具合に、日本は中国の属国にならなかった『皇帝国』を自称する傍ら、多くの日本人は、そうした不都合な事実と真摯に向き合うべきなのです。
一言でいえば、日本の天皇は「中国の皇帝のパクリ」であると。
<参考資料>
・ひろゆき「天皇なんて、別に凄くないｗ」
https://www.youtube.com/watch?v=a2K8DdXKNC4
・拙ブログ記事『‐韓国が天皇を「日王」と呼ぶ理由(中国と日本における文明比較の話)その１-』
https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12283260216.html
・同『-韓国が天皇を「日王」と呼ぶ理由(中国と日本における文明比較の話)その２‐』