靖国神社・拝殿(wikiより)


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%96%E5%9B%BD%E7%A5%9E%E7%A4%BE



英語ブロガーのMichikoさんの記事『I am against every foreigner visiting there 』より、世界的スターのジャスティン・ビーバー氏靖国神社に参拝した件について、何も知らない人間がノコノコ入ってきて、その国や地域で起きている問題を差し置いて参拝する自体、大変不愉快極まりないものです。


ビーバー氏に関しては、世界中で騒動を引き起こし、2014年にマイアミで逮捕された以後、ネット上でホワイトハウス宛てに「ジャスティン・ビーバーの永住権を取り上げて強制送還してくれ」との署名が27万5千通も集まりました。



いやそもそも、こうしたデリケートな政治的問題について、社会的影響力のあるスターや芸能人が「容易に」関わっていい問題なのか、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。


私はMichikoさんとのお話で、西洋人は靖国神社を「アーリントン墓地」のように考えていて、単なる「墓参り」のつもりで来たのでしょうが、実際はそんな生易しいものではなく、日本の右翼たちがそれ見たことかと、嬉々としてこうした「事実」を捉え、靖国正当化の材料としています。


氏がおっしゃったように、そもそも靖国は「墓地」ではありませんし、れっきとした「宗教施設」であり、キリスト教徒やイスラム教徒、ユダヤ教徒のような一神教徒が立ち入ってはならない場所です。



それ理由はもちろん、「自分の宗教」と、両立をするはずがないからです。


しかし、「アーリントン墓地への墓参と同じだ」というふうに思うから、簡単に来てしまう。


これ自体、かなり頭の痛い問題です。



今回の問題に関係した話をすると、ビーバー氏以外にレディー・ガガ氏も含め、若いうちから売れると、周囲からチヤホヤされ、世間知らずの人が多いそうです。


そうやって、クリントンの演説会でミニコンサートをやったり、ダライ・ラマに会ったりして、知名度を利用されてしまっているのですが、本人は「いいことをした」と思っているのです。


よく日本でも、リベラルの人たちを筆頭に「欧米みたいに、日本の芸能人も、積極的に政治的問題に関わるべきだ」としていますが、これは一歩間違えたら、とんでもないことになります。



そもそも自分たちが「不得意な分野」に、無理やり足を突っ込んだ結果、単なる政治的道具として「広告塔」とされるか、より問題を混迷化させるのがオチです。


最後に、「決してするな」とまでは言いませんが、自らの社会的影響力を考えると、相当の「覚悟」の上でやらなければ、芸能人は政治に関わってはいけません。



<参考資料>


・Michikoさんのブログ『Cluttered talk blab blab blab』「I am against every foreigner visiting there 」記事